
IR動画の制作におすすめ!東京の実績豊富な映像制作会社5選
企業の財務状況や成長戦略を株主・投資家にわかりやすく伝える手段として、IR動画(インベスター・リレーションズ動画)の重要性が高まっています。テキストや静止画では伝わりにくい情報を、映像と音声を組み合わせることで、より明確かつ印象的に届けられます。
本記事では、IR動画の制作を検討している企業担当者の方に向けて、東京エリアで豊富な実績を持つ映像制作会社を5社厳選してご紹介します。IR動画の基礎知識や制作するメリットもあわせて解説しますので、ぜひ最後までお読みいただき、自社に最適な制作会社選びのご参考にしてください。
目次
そもそもIR動画とは?
IR動画とは、株主や投資家に向けて企業の財務状況・経営戦略・事業内容・将来性などを伝えることを目的とした映像コンテンツです。従来のテキストやグラフ中心のIR資料にくわえ、動画を活用することで理解度を高め、投資判断に役立ててもらえます。
さらに、経営者の熱意や企業理念といった定性的なメッセージを、表情や声のトーンとともに伝えられる点も大きな特徴です。また、時間や場所を問わず視聴できるため、海外投資家や個人投資家への情報発信手段としても効果的です。
IR動画の主な種類
IR動画は、目的や内容に応じて以下の種類に分けられます。
| 動画の種類 | 概要 |
|---|---|
| トップメッセージ・経営者インタビュー動画 | 経営者がビジョンや経営方針を語る動画。 企業の姿勢や価値観を直接的に訴求でき、信頼性を高められる。 |
| 事業・サービス紹介動画 | 自社の製品・サービスを紹介する動画。 CGやアニメーションを活用し、複雑な技術やビジネスモデルをわかりやすく表現できる。 |
| 決算説明・中期経営計画説明動画 | 決算報告や経営戦略をプレゼン形式で伝える動画。 業績データをグラフやアニメーションで可視化し、理解促進に効果的。 |
| ESG・サステナビリティ動画 | 環境・社会・ガバナンスへの取り組みを紹介。 非財務情報を可視化することで企業価値を訴求。 |
| 統合報告書動画 | 財務・非財務情報を一体的にまとめた「統合報告書」の内容を映像で紹介。 経営理念や中長期戦略を物語性のある構成で表現し、企業の持続的成長力をアピールできる。 |
目的や活用シーンによって適した動画の形式は異なります。たとえば、経営層の想いを伝えるなら「トップメッセージ動画」、ESGへの取り組みを強調したいなら「ESG・統合報告書動画」など、目的から逆算して形式を選ぶのが効果的です。
IR動画の主な活用シーン
IR動画は、株主や投資家とのコミュニケーションを深めるだけでなく、企業の信頼性やブランド価値を高める有効な手段です。実際には、以下のようなさまざまなシーンで活用されています。
| 活用シーン | 主な目的・効果 |
|---|---|
| 株主総会・決算説明会 | 経営方針や事業内容を映像で伝え、参加者の理解を深める。 数字や資料だけでは伝わりにくい情報を補足できる。 |
| IRイベント・投資家説明会 (オンライン配信含む) | 遠方や海外の投資家にも情報を届けられ、リアルタイム配信やアーカイブ公開で認知を拡大できる。 |
| 自社Webサイト(IRページ) | 説明会に参加できなかった投資家にも情報を発信でき、経営者のメッセージや企業理念を継続的に伝えられる。 |
| 上場前後・中期経営計画発表時 | 成長戦略や将来ビジョンを動画で訴求し、投資家やメディアへのPR効果を高められる。 |
| ESG・統合報告関連 | ESGやサステナビリティへの取り組みを映像で可視化し、企業の社会的価値や信頼性を強調できる。 |
このように、IR動画は一度制作して終わりではなく、複数の場面で活用できる“資産”として機能します。とくにオンライン配信やWeb掲載を組み合わせることで、情報発信の幅が広がり、より多くの投資家に効果的にアプローチできます。
IR動画を制作する3つのメリット
IR動画を制作するメリットとして、主に以下の3点が挙げられます。
- 複雑な事業内容や財務情報をわかりやすく伝えられる
- 経営者のビジョンや企業の熱量を効果的にアピールできる
- WebサイトやSNSで拡散しやすく、幅広い投資家へリーチできる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1.複雑な事業内容や財務情報をわかりやすく伝えられる
IR動画の最大の利点は、複雑な情報を短時間で直感的に伝えられることです。
テキストやスライド資料だけでは理解しづらい事業構造や技術内容も、CGやアニメーションなどの映像表現を活用することで、視覚的にわかりやすく表現できます。
たとえば、決算報告や業績説明では、グラフやインフォグラフィックスに動きをくわえることで、数字の推移や重点項目を自然に強調できます。これにより、投資家の理解度が高まり、資料説明にかかる時間の短縮にもつながります。
動画は、テキストの数十倍の情報を短時間で伝達できるとされており、限られた説明時間の中でも効果的にメッセージを届けられます。IR活動において、投資家との情報ギャップを最小限にし、企業の理解を深めてもらう手段として非常に有効です。
2.経営者のビジョンや企業の熱量を効果的にアピールできる
投資家が投資判断を行う際には、業績や財務データといった数値情報だけでなく、企業理念や将来ビジョンに共感できるかといった定性的な要素も大きな判断材料となります。IR動画は、こうした“企業の人格”ともいえる部分を伝えるうえで非常に有効です。
たとえば、経営者インタビューでは、経営方針や成長戦略を自らの言葉で語ることで、企業の価値観や方向性をリアルに伝えられます。表情や声のトーン、間の取り方など、非言語的な要素が加わることで、単なる情報発信を超えた「信頼感」や「親近感」を醸成できます。
こうしたメッセージは、企業の将来性に対する投資家の期待を高め、長期的な関係構築にもつながります。経営者の人柄や情熱を“可視化”できるのは、IR動画ならではの強みです。
3.WebサイトやSNSで拡散しやすく、幅広い投資家へリーチできる
IR動画は一度制作すれば、自社Webサイト・YouTube・SNSなど複数のチャネルで再利用できる汎用性の高いコンテンツです。
掲載場所を工夫することで、既存の株主だけでなく、企業をまだ知らない潜在的な投資家や海外の視聴者にもアプローチできます。自社サイトのIRページに掲載すれば、株主総会や決算説明会に参加できなかった投資家にも情報を届けられます。
また、YouTubeやLinkedInなどのSNSで発信することで、検索経由での発見性や拡散性が高まり、「企業の透明性」や「開かれた姿勢」を示す効果も得られます。テキストやPDF資料と比べ、動画は視聴のハードルが低く、SNSでのシェアや引用もされやすいため、結果としてより多くの投資家に企業の魅力を届けられます。
IR動画制作にかかる費用相場
IR動画の制作費用は、動画の内容・長さ・撮影手法・編集のクオリティによって大きく変動します。一般的な目安としては、35万円~120万円程度が相場です。比較的シンプルなインタビュー形式や1拠点での撮影であれば、30〜50万円台での制作も可能です。
複数のロケーション撮影やCG・アニメーションを活用したり、英語字幕やナレーションなどの多言語対応を行う場合は、100万円を超えるケースもあります。
費用が高くなるほど映像表現の幅が広がり、視覚的訴求力やブランドイメージの強化につながります。重要なのは、限られた予算の中で「どこにコストをかけるか」を明確にし、目的に合った表現手法を選ぶことです。
IR動画制作の流れ
IR動画を制作する際には、目的の明確化から公開まで、いくつかの工程を踏む必要があります。ここでは、IR動画を制作する際の一般的な流れを7つのステップで解説します。
- 制作目的・ターゲットの明確化
- 配信方法・内容の決定
- シナリオ・資料作成
- 出演者・司会進行役の決定
- 撮影・配信機材の準備
- リハーサル
- 本番撮影・編集・公開
それぞれの工程で押さえておくべきポイントを見ていきましょう。
1.制作目的・ターゲットの明確化
IR動画を制作する際は、まず「何を伝え、どんな成果を得たいのか」という目的を明確にしましょう。目的が具体的であるほど、伝えるメッセージや構成が定まり、効果的な動画を制作できます。
たとえば、以下のような目的が考えられます。
- 経営理念やビジョンを伝えて共感を促す
- 財務情報や経営戦略の透明性を高め、信頼性を強化する
- ESGやサステナビリティへの取り組みを発信し、企業価値を高める
- 海外投資家への理解を促進し、グローバルな投資を後押しする
どの目的を重視するかによって、動画の構成や見せ方は大きく変わります。信頼性を重視するなら実績データを中心に、共感を重視するなら経営者のメッセージを軸にするなど、目的に合った演出を検討しましょう。
また、ターゲット層も明確にすることが大切です。IR動画の主な視聴者は株主や投資家ですが、上場広報や採用ブランディングを兼ねる場合には、金融機関や取引先などへの発信として活用されるケースもあります。目的とターゲットをしっかり定義しておくことで、企業の魅力をより効果的に伝えられます。
2.配信方法・内容の決定
次に、動画の配信形式と構成方針を決めます。
IR動画には「ライブ配信」「オンデマンド配信」「ハイブリッド配信」といった形式がありますが、映像制作会社が主に担当するのはオンデマンド配信向けの映像制作です。
ライブ配信やハイブリッド配信を行う場合は、専門のライブ配信業者に依頼するのが一般的です。映像制作会社は撮影・編集・演出を担当し、配信業者と連携して高品質な映像を提供するケースもあります。
目的や視聴者層に合わせて、どの形式を採用するかを早い段階で決めておくとスムーズです。
3.シナリオ・資料作成
動画の内容が決まったら、動画全体の構成を決める「シナリオ」を作成し、あわせてプレゼンテーションに使用する資料を準備します。とくに決算説明などデータを扱う場面では、視聴者に正確かつわかりやすく伝える工夫が欠かせません。
資料作成では、グラフやチャートを活用し、専門的な情報も直感的に理解できるようにすることがポイントです。文字情報だけでは視聴者が飽きてしまうため、視覚的に理解できる構成を意識しましょう。また、動画全体のテンポや構成にも注意が必要です。内容が単調にならないよう、要点を効果的に配置しつつ、誇張しすぎない演出で誠実さを保つことが重要です。
IR動画では「正確さ」「信頼性」が最も重視されるため、企業イメージを損なわない表現を心がけましょう。
4.出演者・司会進行役の決定
決算説明会などのIR動画では、出演者の選定が重要です一般的には社長や役員が登場し、企業のトップとして方針や実績を伝えます。
また、動画全体の進行を円滑に進めるためには、司会進行役の存在も欠かせません。社内の広報・IR担当者が務めることも可能ですが、よりわかりやすく安定した進行を求める場合は、外部のプロ司会者やアナウンサーに依頼するのも有効です。
プロに依頼することで、話のテンポや聞き取りやすさが向上し、動画全体の完成度が高まります。制作会社に依頼する際は、司会者の手配が可能かどうかも確認しておくと安心です。
5.撮影準備・収録
ここからは、映像制作会社の技術力が最も発揮されるステップです。
撮影に向けて照明・音声・カメラアングルなどを細かく調整し、明るく見やすい映像を撮影します。撮影場所は会議室などの社内スペースを使うこともありますが、よりクオリティを重視する場合はスタジオを利用するのが効果的です。
また、企業イメージに合った背景設計や、ロゴ・カラーの使い方など、ブランディングを意識した映像演出もポイントです。IR動画は「誠実さ」「信頼感」を視覚的に伝えることが重要であり、制作会社のディレクションが品質を大きく左右します。
6.編集・テロップ・グラフィック加工
撮影が終わると、編集作業に入ります。
不要な部分をカットし、テロップやグラフ・アニメーションを加えることで、情報を整理しながら伝わりやすい映像に仕上げます。音声のノイズ除去やBGMの調整も行い、落ち着いたトーンで視聴しやすい内容に整えます。
IR動画では、誇張表現や過度な演出は避け、正確さと信頼性を重視した仕上がりが求められます。制作会社はこのトーンを踏まえたうえで、デザインやテンポを最適化していきます。
7.最終チェック・公開準備
最後に、完成映像を企業側で確認し、修正を経て公開データを納品します。オンデマンド配信の場合は、完成した動画をIRサイトやYouTubeチャンネルに掲載するだけで運用可能です。ライブ配信を同時に行う場合は、制作会社が作成した映像素材をもとに、配信業者が技術面を担当する形で連携します。
この工程を経て、IR動画は正式に公開されます。動画を一度制作しておけば、決算発表や株主総会など今後の広報活動でも再活用できるため、長期的な企業ブランディングにもつながります。
IR動画の制作を成功させるコツ
IR動画で企業の価値を的確に伝え、投資家の心を動かすためには以下のコツを押さえて制作しましょう。
- 複雑な情報をわかりやすく伝える工夫をする
- 公平性・透明性を重視した表現を意識する
- ブランドイメージを高める演出を取り入れる
- 多言語対応で海外投資家にもアピールする
- 公開後の活用まで見据えた戦略を立てる
それぞれの重要性を解説します。
複雑な情報をわかりやすく伝える工夫をする
IR動画で最も重視すべきは、専門的な内容を投資家が直感的に理解できるようにすることです。投資家の中には、業界特有の知識を持たない人も多いため、専門用語や業界独自の言葉を使う場合は、字幕やテロップで補足説明をくわえるなどの配慮が必要です。
事業構造や財務データ、製品の仕組みなど、複雑な情報を扱う場合にはCGやアニメーションを活用するのが効果的です。映像表現を取り入れることで、文字や静止画だけでは伝わりにくいポイントを視覚的に理解してもらいやすくなります。
さらに、ストーリー性を意識して情報を順序立てて伝えることで、投資家が「この企業の成長ストーリー」を自然に追える構成にできます。わかりやすさと納得感の両立が、IR動画の成功を左右します。
公平性・透明性を重視した表現を意識する
IR動画では、投資家や株主に対して事実に基づいた正確で公平な情報発信を行うことが欠かせません。数字や実績を都合よく強調したり、不明確な表現で印象操作をしたりすることは避け、誠実さを重視した構成にしましょう。
たとえば、売上や利益が一時的に減少した場合でも、その背景や原因、今後の改善策を正直に伝えることで、企業姿勢への信頼感を高められます。短期的な成果よりも、「正確な情報を丁寧に伝える姿勢」そのものが企業の信頼性につながるのです。
また、第三者によるコメントや監査データ、社外の評価指標などを映像内で示すのも有効です。客観的な情報をくわえることで、動画全体の信頼性がより高まります。
ブランドイメージを高める演出を取り入れる
IR動画では、正確な情報発信にくわえ、企業のブランドイメージを的確に伝える演出も重要な要素です。動画の印象は、視覚だけでなく「音」や「トーン」でも大きく変わります。
たとえば、プロのナレーターを起用することで、聞き取りやすく落ち着いた語り口が加わり、動画全体の信頼感を高められます。また、BGMや企業の印象を記憶に残すサウンドロゴも、投資家の感情に働きかけ、企業への好意的な印象を形成する効果があります。
演出を取り入れる際は、伝えたいイメージに合わせて選定しておくとスムーズです。先進性をアピールしたい場合はモダンでテンポのある楽曲を、誠実さや信頼感を重視する場合は落ち着いた曲調を選ぶなど、企業の世界観やメッセージに一貫性を持たせることを意識しましょう。
多言語対応で海外投資家にもアピールする
グローバル化が進むなか、IR活動では海外の投資家にも正確で魅力的に情報を伝えることが求められます。英語や中国語などの多言語対応を行うことで、国内外の投資家に公平に情報を届けられ、投資機会の拡大にもつながります。
多言語対応の方法としては、日本語の動画に字幕翻訳を追加するほか、現地の文化や言語のニュアンスを理解したネイティブのナレーターを起用するのが効果的です。専門用語や財務用語も正確に伝えられるため、海外投資家の理解度を高められます。
さらに、英語版の動画を自社WebサイトやYouTubeに掲載すれば、海外の潜在的な投資家にもリーチでき、企業の国際的な信頼性向上にもつながります。
公開後の活用まで見据えた戦略を立てる
IR動画は制作して終わりではなく、どのように届け、どのように継続的に活用するかまでを見据えた戦略設計が重要です。自社のWebサイトやYouTubeチャンネルでの公開にくわえ、SNS広告やオンラインイベントなど複数の媒体を組み合わせることで、ターゲットとする投資家層へのリーチを最大化できます。
また、IR情報専門の配信サービスを活用するのも効果的です。決算説明会や中期経営計画の内容を動画形式で配信できる専用プラットフォームを利用すれば、国内外の投資家に広く情報を届けられます。
さらに、公開後は再生回数や視聴維持率、アクセス経路などのデータを分析し、次回以降の動画制作や配信戦略に活かすことで、継続的なIRコミュニケーションの質を高められます。
失敗しない!IR動画制作会社選びの5つのポイント
IR動画の制作を依頼する会社選びの際には、いくつかのポイントがあります。ここでは、制作会社選びで失敗しないための5つのポイントを紹介します。
- IR分野における制作実績は豊富か
- 企業の魅力を引き出す企画・提案力があるか
- コンプライアンス意識と情報管理体制は万全か
- ワンストップで対応できるか
- 撮影・編集技術に長けているか
それぞれ詳しく解説していきます。
1.IR分野における制作実績は豊富か
IR動画は、投資家や株主に向けて正確な情報を発信する必要があるため、IR分野の知識と経験を持つ制作会社に依頼することが重要です。
IR特有の用語や情報開示のルールを理解していないと、誤った表現や不適切な演出で信頼を損ねるリスクがあります。依頼前には、制作会社の公式サイトやポートフォリオを確認し、IR動画や決算説明会など、同様の目的で制作された事例があるかをチェックしましょう。
また、IR以外にも採用動画やブランディング動画など幅広いジャンルの実績を持つ会社なら、異なる視点からの演出提案や企業全体の映像戦略をサポートしてもらえる可能性があり、より多角的な提案が期待できます。
2.企業の魅力を引き出す企画・提案力があるか
IR動画は、企業の理念や将来性を伝える重要なコミュニケーションツールです。したがって、単に要望通りの映像を制作するだけでなく、企業の強みや潜在的な魅力を引き出し、それを投資家の心に響くストーリーとして構築できる企画力が求められます。
たとえば、「財務状況を説明するだけの動画」ではなく、そこに企業が取り組む社会的意義や中長期的な成長ストーリーをどう描くかを提案できる会社であれば、IR動画の訴求力は格段に高まります。こうした提案ができる制作会社は、打ち合わせ段階でヒアリングが丁寧であり、“何を伝えたいか”だけでなく“なぜそれを伝えるのか”まで深掘りしてくれるのが特徴です。
このように、企業の本質的な魅力を引き出し、映像として効果的に表現できる提案力を持つ会社を選ぶことが、IR動画の成功につながります。
3.コンプライアンス意識と情報管理体制は万全か
IR動画の制作では、決算情報や事業戦略など、株価に影響を与える可能性のある重要情報を扱うケースも少なくありません。こうした情報を適切に管理できる体制が整っていないと、情報漏洩によって企業の信頼を損なうだけでなく、インサイダー取引などの法令違反につながるリスクもあります。
そのため、秘密保持契約(NDA)の締結はもちろん、データの取り扱い方法やアクセス制限、保存環境などの管理体制が明確に整備されているかを必ず確認しましょう。
信頼性の高い制作会社は、法令遵守の意識が高く、情報管理についても透明性のある説明を行ってくれます。
4.ワンストップで対応できるか
IR動画の制作は、企画立案から撮影・編集だけでなく、シナリオ設計、グラフや資料の映像化、配信サポート、さらには英語版などの多言語対応まで多岐にわたります。これらをすべて一社で完結できる「ワンストップ体制」の会社を選ぶことで、制作のクオリティと進行効率を大きく高められます。
複数の会社に分けて依頼すると、情報共有やスケジュール調整が煩雑になり、映像のトーンやメッセージにもズレが生じるリスクがあります。その点、ワンストップ対応が可能な制作会社であれば、初期の企画意図から最終的な配信まで一貫したディレクションが行えるため、動画全体の統一感や完成度が高まります。
また、撮影現場や配信当日のトラブルにも迅速に対応できるため、IR活動に求められる「正確さ」と「信頼性」を両立しやすくなります。
5.撮影・編集技術に長けているか
IR動画は、企業の信頼性を高めるための重要な情報発信手段です。そのため、正確で誠実な情報を、誰にでもわかりやすく伝えることが求められます。
こうした目的を達成するうえで欠かせないのが、映像や音声のクオリティです。映像の明瞭さや音声の安定感は、視聴者の印象を大きく左右し、企業の信頼性にも直結します。
高い撮影技術を持つ制作会社であれば、明るく見やすい画づくりや聞き取りやすい音声、適切なトーンの演出によって、正確かつ説得力のある動画を制作できます。
また、業績データや事業構造など複雑な内容を視覚的にわかりやすく伝えるためには、アニメーション・CG・VFX・インフォグラフィックスといった表現技術の活用も効果的です。実写だけでは理解しにくい情報を、整理されたビジュアルで補足できる点が大きな強みです。
こうした撮影・編集技術をバランス良く備えた制作会社を選ぶことで、内容の信頼性を損なわずに、企業の魅力やメッセージを的確に伝える高品質なIR動画を実現できます。制作を検討する際は、プロ仕様の撮影機材や編集環境を整えているかどうかもチェックしておくと安心です。
実績豊富!IR動画制作におすすめの東京の映像制作会社5選
IR動画の制作を検討しているものの、東京には数多くの映像制作会社があり、「どこに依頼すればよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。会社によって、得意とする分野や、企画・撮影・配信までの対応範囲、料金体系は大きく異なります。
ここでは、東京を拠点とするIR動画制作に強みをもつ会社の中から、おすすめの5社を紹介します。
- 株式会社ジェー・ピー・シー
- MINKABU IR(株式会社ライブドア)
- 株式会社ScaleX
- OTOTOE(パドルデザインカンパニー株式会社)
- 株式会社アイヴィジョン
各社の特徴を解説するので、依頼先を選定する際の参考にしてください。
1.株式会社ジェー・ピー・シー

株式会社ジェー・ピー・シーは、京都・東京を拠点に企業の映像制作を幅広く手掛ける映像制作会社です。IR動画や会社紹介、事業紹介など、企業価値を正確かつ魅力的に伝える映像表現を得意としています。
企画構成から撮影・編集・CG制作、ナレーション収録までをワンストップで対応できる体制を整えており、決算説明会や株主総会など、IRの現場で求められる「正確性」「信頼性」「わかりやすさ」を重視した動画制作が可能です。
また、アニメーションやVFXなどの映像技術を活用し、複雑な財務情報や事業内容を視覚的にわかりやすく伝える表現力にも定評があります。英語ナレーションなどの多言語対応も可能で、海外投資家への情報発信にも柔軟に対応できます。
企業の理念やビジョンを映像を通して明確に伝えたい企業や、IR活動をより効果的に行いたい企業におすすめな映像制作会社です。
| 社名 | 株式会社ジェー・ピー・シー |
| 住所 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町三丁目11番4号 サトケイビル4階 |
| 電話番号 | 03-6206-6466 |
| 概算費用 | 〈映像撮影・編集〉 ベーシック:35万円~ スタンダード:50万円~ プレミアム:70万円~ |
2.シーエムジャパン株式会社

出展:シーエムジャパン株式会社
シーエムジャパン株式会社は、企業向けライブ配信・動画制作をワンストップで支援する会社です。
IR動画・決算説明会・社内研修・セミナーといった映像を得意とし、企画から撮影・編集・納品・運用まで対応できる体制を整えています。
信頼性の高い企業情報発信を重視する企業にとって、技術力と対応力を兼ね備えたパートナー候補となる制作会社です。
| 社名 | シーエムジャパン株式会社 |
| 住所 | 〒135-0061 東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア9F (東京アプリケーションシステム 内) |
| 電話番号 | 03-6770-9973 |
| 概算費用 | 映像撮影・編集:要問い合わせ |
3.株式会社ScaleX

出展:株式会社ScaleX
株式会社ScaleXは、IR・企業広報・採用動画など「企業の想いを伝える映像」に特化した制作会社です。
制作前にはクライアントの事業理解を深め、経営者や広報担当者のメッセージを、投資家に伝わる形で映像化する企画力に定評があります。
IR動画制作では、企業の理念やビジョンを軸に、中長期的な成長戦略や事業価値をわかりやすく伝えるストーリー設計を重視。撮影・編集・CGなどの技術的な対応にくわえ、戦略的な構成設計から公開まで一貫した体制でサポートしてくれる点も魅力です。
信頼感のある映像表現で企業の価値を的確に伝えたい企業におすすめの制作会社です。
| 社名 | 株式会社ScaleX(英文名称:ScaleX Inc.) |
| 住所 | 〒106-0031 東京都港区西麻布3-2-43-5F |
| 電話番号 | 050-1742-2703 |
| 概算費用 | 映像撮影・編集:要問い合わせ |
4.OTOTOE(パドルデザインカンパニー株式会社)

出展:OTOTOE
「OTOTOE」は、パドルデザインカンパニー株式会社が運営する映像制作サービスで、IR動画や決算説明会、株主総会などの撮影から配信まで行っています。
映像表現だけでなく「音」にこだわりを持つのが特長で、企業のブランドイメージを印象づけるサウンドロゴ制作や、映像の世界観を引き立てるBGM・ナレーション収録にも強みを持ちます。
信頼性を重視したクオリティ設計と、映像と音の両面から企業メッセージを効果的に伝えるアプローチで、投資家の心に残るIR動画を実現できる制作会社です。
| 社名 | パドルデザインカンパニー株式会社 paddle design company co.,ltd. |
| 住所 | 青山本社 〒107-0062 東京都港区南青山2-18-2 竹中ツインビルA-3F |
| 電話番号 | 03-5411-2202 |
| 概算費用 | 映像撮影・編集:30万円~ |
5.株式会社アイヴィジョン

出展:株式会社アイヴィジョン
株式会社アイヴィジョンは、IR動画ソリューション「SmartVision® IR」を提供する会社です。
投資家がストレスなく視聴できる独自の配信システムを提供しているのが大きな特長です。また、専門知識がなくても簡単な手順で動画をWebサイトに公開できるため、担当者の手間を削減できます。IR専門のネイティブスタッフによる高品質な翻訳・吹き替えに対応しているのも魅力です。
決算説明会や株主総会動画はもちろん、英語版IR動画の制作まで幅広く依頼できます。
| 社名 | 株式会社アイヴィジョン |
| 住所 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-3-3 RABANKAⅢ 2F |
| 電話番号 | 03-3444-1144 |
| 概算費用 | 映像撮影・編集:要問い合わせ |
まとめ
IR動画は、複雑な事業内容や財務情報をわかりやすく伝え、投資家の理解と共感を得るための有効な手段です。この記事で紹介したポイントを押さえれば、自社の魅力を正確かつ印象的に伝える高品質なIR動画を制作できるでしょう。
「企業の信頼性を高め、投資家との関係構築を強化したい」とお考えの方は、株式会社ジェー・ピー・シー(JPC)への相談をおすすめします。
JPCでは、IR動画制作において次のような強みを持っています。
- 企画構成から撮影・編集・CG制作までワンストップで対応
- IR特有の情報精度・法令遵守を意識した表現設計
- 複雑な財務情報をCGやアニメーションで視覚的に表現
- プロのナレーターによる収録で信頼性を高められる
- 英語ナレーションなど多言語展開にも柔軟に対応
IR動画の目的や課題に合わせて、最適なプランを提案してもらえるので、「何から始めればいいかわからない」という段階でも安心して相談できます。
企業価値を正確に伝え、投資家との信頼関係を築くために、まずはお気軽にご相談ください。
-
中島 英太
- 企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。



