
SNS動画の制作に強い大阪のおすすめ映像制作会社5選
SNSでの情報発信が当たり前になった今、動画を活用したコミュニケーションの重要性はますます高まっています。とくに視覚や聴覚に訴えるSNS動画コンテンツは、商品の魅力やブランドの世界観を直感的に伝える手段として、多くの企業が注目しています。
ただし、SNSで成果を上げるには、ただ動画を作ればいいというわけではありません。配信先に適したフォーマットの選定、視聴者の離脱を防ぐ演出設計、目的に沿った構成づくりなど、戦略的な設計が求められます。
そこで本記事では、SNS動画制作の必要性や主なメリット、制作の流れや費用相場をわかりやすく解説します。あわせて、大阪エリアで実績豊富な制作会社5社もご紹介するので、「どこに相談すればいいのかわからない」と感じている方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
SNS動画を制作する7つのメリット・効果
TikTok動画やInstagram動画などのSNS向けの動画コンテンツには、主に以下の7つの効果とメリットがあります。
- 購買意欲を高められる
- エンゲージメント率を高められる
- 伝えられる情報量が多い
- ユーザーの目を惹きやすい
- シェア(拡散)されやすい
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)を増やせる
- 求職者・学生からの認知度を高められる
それぞれの項目がなぜメリットとして期待できるのかについて、詳しく解説していきます。
1.購買意欲を高められる
SNS動画は、商品やサービスの特徴を視覚的かつ感覚的に伝えられる手段です。
静止画やテキストだけでは伝えきれない魅力も動きのある映像によってよりリアルに表現できるため、視聴者の購買意欲を高める効果が期待できます。
たとえば、商品の使い方や機能を実演する動画では、実際の使用感や操作性を伝えられるため、視聴者が「自分ごと」としてイメージしやすくなります。
さらに、BGMやナレーションを活用することで、感情に訴えかける演出も可能に。こうした映像表現は、視聴者の興味・関心を引き出し、商品やサービスへの理解と共感を深める役割を果たすでしょう。
2.エンゲージメント率を高められる
再生・いいね・コメント・保存といったアクションを促しやすいSNS動画は、ユーザーからの反応を得やすいコンテンツ形式です。
とくにショート動画や縦型動画などは、SNSプラットフォームの仕様に最適化されたフォーマットであるため、高いエンゲージメント率が期待できます。
質の高い動画を制作できれば、視聴者が自然に反応し、投稿全体の評価が高まります。
さらに、エンゲージメント率が上昇すると、SNSのアルゴリズムによって表示回数(インプレッション)も増加。
その結果、より多くのユーザーにコンテンツが届き、商品やサービスの認知拡大やブランディング強化につながりやすくなります。
3.伝えられる情報量が多い

SNS投稿には、文字数や画像枚数に制限があります。そのため、テキストや静止画だけでは、製品やサービスの魅力を十分に伝えきれないケースも少なくありません。
一方で、動画は1分間で約180万語分の情報量を届けられるというデータもあるため、情報伝達力の高いコンテンツフォーマットだといえます。
たとえば、商品の特徴・使い方・ベネフィットを映像と音声で組み合わせて伝えることで、短時間でも多くの内容を効果的に訴求できます。情報密度が高いため、視聴者の理解促進や比較検討の後押しにもつながりやすいでしょう。
4.ユーザーの目を惹きやすい
動きのある映像は人の視線を自然に引きつける力があるため、動画コンテンツはSNSのタイムライン上では静止画よりも目立ちやすく、視認性に優れているのが特長です。
たとえばInstagramでは、通常の画像投稿よりも動画投稿やリール動画のほうがユーザーの注目を集めやすい傾向があります。FacebookやX(旧Twitter)においても、動画投稿はフィード内での表示サイズや自動再生機能により、視聴されやすい仕組みとなっています。
そのため、商品やサービスを動画で伝えることは、認知拡大や購買意欲の向上を図る手段として多くの企業に取り入れられています。
5.シェア(拡散)されやすい
SNS動画の大きな特徴は、ユーザー同士で共有されやすいという点です。魅力的な動画コンテンツは「いいね」やコメントだけでなく、「シェア」「リポスト」などのアクションを引き出しやすく、SNSならではの拡散効果を発揮します。
とくに印象に残る演出や、共感を呼ぶ内容が含まれている場合、視聴者が自発的に動画を共有し、拡散の連鎖が生まれる可能性が高くなる傾向に。
このような広がりは、広告費をかけずに認知度を高める手段としても注目されています。
6.UGC(ユーザー生成コンテンツ)を増やせる
SNS動画は、企業の広告としての印象が強い静止画バナーやテキスト広告と比べ、ユーザーの共感を得やすいという特徴があります。
こうした親しみやすさが、ユーザーによる自発的な投稿=UGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加につながります。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは?
UGCとは「User Generated Content」の略で、ユーザー自身が作成・投稿したコンテンツのことを指します。たとえば商品レビュー動画や使用シーンの紹介など、企業ではなくユーザー発信の情報がこれに該当します。
UGCは、企業が直接発信する情報よりも第三者のリアルな声として信頼されやすく、商品やサービスへの信用度を高める効果があります。その結果として、コンバージョン率の向上やファン層の拡大にもつながるでしょう。
7.求職者・学生からの認知度を高められる
SNS動画は、採用活動においても有効なコミュニケーション手段です。企業文化や職場の雰囲気、社員のリアルな声などを動画で発信することで、企業の魅力を自然に伝えられます。
とくにZ世代を中心とした若年層は、SNSを通じた情報収集に慣れているため、動画での採用PRは効果的なアプローチ手法といえるでしょう。
視覚的に社内の様子や価値観を届けることで、求職者や学生の認知度を高め、応募への関心を引き出すきっかけになります。
【目的別】SNS動画の種類・活用シーン
SNS動画は、目的に応じて適切な種類を選ぶことで、より高い効果を発揮します。
企業の課題やマーケティング戦略にあわせて活用することで、認知拡大・リード獲得・採用支援など、さまざまな成果につながります。
代表的な活用シーンと動画の種類には、以下のようなものがあります。
- 【認知拡大・リード獲得】商品・サービス紹介動画
- 【認知拡大・信頼性の構築】企業/会社紹介動画・学校紹介動画
- 【人材獲得】採用・リクルート動画
- 【ユーザーエクスペリエンスの向上】マニュアル動画
- 【リード獲得・エンゲージメント強化】展示会・イベント動画
それぞれの動画がどのような目的に役立つのか、具体的な事例も交えながら解説していきます。
【認知拡大・リード獲得】商品・サービス紹介動画

商品やサービスの魅力を視覚的にわかりやすく伝えられることが、紹介動画ならではの強みです。
製品の機能を比較する際には、アニメーションやモーショングラフィックスを取り入れることで、印象に残る映像表現が可能になります。
▼例
また、BGMやナレーションを組み合わせることで、視聴者の感情に訴えかけやすくなり、興味・関心を自然に引き出すことが可能に。
さらに、WebサイトやSNS上に動画を掲載しておくと繰り返し視聴されやすくなり、記憶への定着にもつながります。
【認知拡大・信頼性の構築】企業・会社紹介動画・学校紹介動画

企業や学校に対する信頼感や親しみやすさを高めたい場合には、紹介動画の活用が効果的。
ビジュアルと音声で直接伝えられる動画は、ホームページやパンフレット以上に視聴者に印象を残しやすく、組織の魅力や雰囲気をリアルに伝えられます。
企業・会社紹介動画
企業紹介動画では、事業内容・理念・ビジョンなどをわかりやすく伝えられます。
たとえば、ドローンを活用した空撮映像を取り入れれば、スケール感やインフラ規模の大きさを視覚的に演出できるため、視聴者に強い印象を与えられるでしょう。
さらに、工場やオフィスなど、実際の現場で働く社員の様子を映すことで、組織の雰囲気や価値観も自然に伝えられます。
▼例
学校紹介動画
学校紹介動画では、校舎の内外観や授業風景、生徒の活動などを映すことで、校風や学習環境の魅力を可視化できます。
たとえば、ポップなBGMや動きのあるグラフィックを加えることで、若い世代に親しみやすい印象を与えることができるため、学校の個性も表現できます。
▼例
オープンキャンパスや学校説明会に来られない遠方の学生・保護者にとっては、実際に足を運ばなくても学校の雰囲気を把握できる点も大きなメリットとなります。
【人材獲得】採用・リクルート動画

近年はSNSを活用した採用活動が一般的になりつつあり、採用・リクルート動画は求職者との接点づくりにおいて非常に有効な手段となっています。
以下の動画のように、社内の雰囲気や働く環境を映像で紹介することで、テキストや写真だけでは伝わりにくい企業文化や職場の空気感を具体的に発信することが可能に。
▼例
さらに、社員インタビューを通じて働く人のリアルな声やキャリア観などを伝えることで、応募者が入社後の姿を明確にイメージしやすくなります。
その結果、応募意欲の向上だけでなく、入社後のミスマッチ防止や定着率の改善といった効果も期待できるでしょう。
【ユーザーエクスペリエンスの向上】マニュアル動画

マニュアル動画は、商品の使い方や手順を視覚的にわかりやすく伝えられるため、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立ちます。
動画は従来の紙マニュアルに比べて直感的に理解しやすく、社員が顧客に対して毎回説明する必要もなくなるため、教育コストの削減や説明の属人化防止にもつながります。
以下の動画のように開梱から設置、利用開始までの流れをテンポよく編集すれば、短時間でも使いやすさを伝えることが可能に。
その結果、視聴者は製品の利用シーンを具体的にイメージできるようになるため、購買意欲の喚起にも効果が期待されます。
▼例
【リード獲得・エンゲージメント強化】展示会・イベント動画

近年、来場者とのコミュニケーションを効率的に行う手段として、展示会やイベントでの動画の活用が注目されています。
ダイナミックな映像表現やキャッチーなBGMを取り入れることで、自社ブースへの誘導やブランド認知の向上にも効果を発揮します。
製品の内部構造や特長を動画でわかりやすく示せば、説明時間を短縮しながら視覚的な理解を促進できます。さらに、3DCGやアニメーションを活用することで、来場者の記憶に残る印象的な演出が可能になり、競合との差別化にもつながるでしょう。
以下は、女子バレーボールチームのゲームレポート映像の一例です。スポーツイベントにおいても、注目シーンやファンとの交流を映像で表現することで、現地の盛り上がりをそのまま伝えるような臨場感あふれるコンテンツに仕上がります。
▼例
SNS動画制作の依頼先・制作方法
SNS動画を制作する方法には、依頼先のタイプや体制によっていくつかの選択肢があります。
自社のリソースや目的、予算に応じて適切な方法を選ぶことが、クオリティと費用対効果のバランスを保つうえで重要です。

主な制作手段としては、以下の3つが挙げられます。
- 映像制作会社・広告代理店に依頼する
- フリーランス(個人)に依頼する
- 自社で内製する
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
映像制作会社・広告代理店に依頼する
映像制作会社や広告代理店に依頼する最大のメリットは、高い専門性と豊富な実績を活かして、質の高い動画を制作できる点にあります。
企画設計から撮影・編集に至るまで、各工程をプロフェッショナルが担当するため、完成度の高いコンテンツが期待できるでしょう。
さらに、会社によっては広告運用やマーケティング戦略の立案まで対応している場合もあり、動画を「作って終わり」にせず、SNS上で成果につなげる運用提案まで一貫して任せられるのも大きな魅力です。
ハイクオリティな動画制作には、丁寧なすり合わせや確認工程が必要となるため、スケジュール調整やコミュニケーションにある程度の時間を要することも。
ただし、それらは完成度を高めるうえで欠かせないプロセスでもあり、成果を重視する動画制作ではむしろ重要なステップといえます。
そのため、購買喚起やリード獲得など、明確な成果を求めてSNS動画を活用したい場合には、映像制作会社や広告代理店への依頼が非常に有効な選択肢といえるでしょう。
フリーランス(個人)に依頼する
近年、YouTuberや動画編集者など、個人で高品質なコンテンツを手がけるクリエイターに制作を依頼するケースも増えています。
フリーランスへの依頼は、制作会社に比べて費用を抑えやすく、スケジュール調整にも柔軟に対応してもらえるのが魅力です。
編集のみ・撮影のみなど、工程ごとの部分的な外注にも対応してもらいやすいため、必要な業務だけを効率よく依頼できるのも特徴です。
一方で、クリエイターによってスキルや対応力に差があることから、納品品質や進行管理にバラつきが出る可能性も。
納期の遅れや連絡の行き違いなどのリスクもあるため、依頼前にはポートフォリオや実績を丁寧に確認し、信頼できる相手を慎重に選ぶことが重要です。
自社で内製する
最近では、直感的に操作できる動画編集アプリやクラウド型ツールの登場により、専門知識がなくても一定レベルの動画制作が可能になってきました。
アプリやツールなどを活用し、自社で動画を内製する場合は外注費用を抑えられるだけでなく、企業の意図やブランドメッセージを反映しやすいというメリットがあります。
また、投じられるリソース次第ではありますが、制作会社とのやりとりが不要な分、スピード感のある制作・投稿が実現しやすいのも利点です。
ただし、プロに依頼する場合と比較すると、クオリティや訴求力の面ではどうしても差が出やすいもの。社内体制や担当者のスキルレベルによって仕上がりにバラつきが出る可能性もあるため、内製化を進める際は「動画を通じて何を達成したいのか」と「社内で対応可能な範囲」のバランスを慎重に見極めることが大切です。
SNS動画制作の費用
SNS動画制作の費用は、動画の長さや使用する技術によって大きく変動します。
一般的な制作の目安は30万円からとなっており、内訳としては企画・映像素材の制作・編集など、各工程ごとに費用が発生します。
以下は、主なサービス内容と料金の目安です。
サービス内容 | 料金目安 |
---|---|
・絵コンテ作成 ★企画・シナリオ作成 ★キャスティング ★撮影(ロケ/スタジオ) ・編集 ・BGM・効果音 ・モーショングラフィック、アニメーション ・ナレーション ★3DCG | 30万円~ |
※「★」は、金額の変動幅が大きい項目
もっとも手軽な制作方法として、静止画をつなぎ合わせたスライドショー形式の動画があります。15〜30秒程度の短尺動画であれば、制作会社によっては数万円程度から制作可能です。
ただしこの形式は情報量や表現力が限定的で、視聴者の興味を引きつけにくい傾向があるため、用途に応じて選択する必要があります。
一方で、視聴者の購買意欲を喚起したり、エンゲージメント率を高めたりしたい場合には、VFX(視覚効果)や3DCGなどの高度な演出技術を用いた制作が有効です。
これらの技術を活用すると、より印象的で魅力的な映像表現が可能となるため、ブランドイメージの向上やSNS上での話題性の獲得にもつながるでしょう。
また、制作した動画を自社SNSアカウントで投稿するだけでなく、広告として出稿する場合には、別途広告費用が必要です。
予算を検討する際は動画制作費用だけでなく、配信プラットフォームへの広告出稿費用も含めた全体予算を把握しておきましょう。
SNSの動画制作を依頼する映像制作会社を選ぶ4つのポイント
SNS動画の制作を依頼する際は、成果につながる体制を持つ会社を選ぶことが重要です。
以下の4つの観点を意識することで、自社に適した制作パートナーを見つけやすくなります。
- SNS動画の制作実績が豊富か
- 広告出稿まで一貫対応しているか
- 撮影・編集など技術対応の幅が広いか
- 自社スタジオを保有しているか
それぞれの項目がなぜ重要なのか、詳しく見ていきましょう。
1.SNS動画の制作実績が豊富か
SNS動画を外部に依頼する際は、各プラットフォームの特性を理解している制作会社を選ぶことが重要です。SNSで成果を出すには、アルゴリズムやユーザー特性を踏まえた動画設計が欠かせません。
たとえば、YouTubeでは約2分の動画が高いエンゲージメントを得やすい一方で、Instagramでは30秒前後の短尺動画が効果的です。
これは、Instagramのユーザーは日常的に大量のショート動画を目にしており、長尺コンテンツにはストレスを感じやすいため。
そのため、制作会社を選定する際は、こうしたプラットフォームごとの特性を踏まえ、目的にあった媒体の選定から構成・演出まで一貫して対応できるかどうかを見極めることが大切です。
あわせて、各SNSにおける制作実績があるかを確認し、どのような動画を手がけてきたか、事例から具体的な対応力をチェックしましょう。
2.広告出稿まで一貫対応しているか

より多くのユーザーにSNS動画を届けたい場合は、通常のアカウント運用だけでなく、SNS媒体内での広告出稿も重要な手段となります。
そのため、動画制作から広告出稿までを一貫して任せられる制作会社かどうかが選定時の大切なポイントに。
制作と出稿を別々の業者に依頼した場合、それぞれの窓口とのやり取りが発生し、ターゲット設定や広告目的を何度も共有する必要が生じるため、進行が煩雑になりやすくなります。
こうしたプロジェクトの遅延や齟齬を防ぐためにも、媒体特性や広告配信規定に精通し、制作から出稿までワンストップで対応できる制作会社を選びましょう。
3.撮影・編集など技術対応の幅が広いか
製品やサービスの特長を効果的に伝えるには、多彩な映像表現や演出を取り入れた動画制作が欠かせません。
そのためには、以下のような高度な編集技術に対応していることが重要です。
- アニメーション・モーショングラフィックス:イラストやテキストに動きをつけることで、視覚的な理解を促す手法
- 3DCG:実在感のある立体表現が可能で、複雑な構造もビジュアル化できる
- VFX:現実には存在しない視覚効果を加える技術で、インパクトのある演出が可能
たとえば、以下のように機械工具製品の比較動画にアニメーションやモーショングラフィックスを活用することで、汎用ドリルと自社製ドリルの性能差を直感的に伝えられます。
▼例
また、3DCGを活用すれば、実写では撮影が難しい製品の内部構造や動作原理もわかりやすく可視化できるように。視覚的な説明が可能になることで、ユーザーの理解度を高める効果も期待できます。
さらに、撮影技術の幅広さも制作会社選びの重要なポイントです。
施設の外観や広い敷地を見せたい場合はドローン撮影、現場での実用シーンを伝えたい場合はロケーション撮影など、目的に応じた撮影スタイルに柔軟に対応できる会社を選びましょう。
4.自社スタジオを保有しているか
SNSで継続的かつ効果的に情報を発信していくには、複数パターンの動画を効率よく制作できる体制が求められます。
自社スタジオを保有している制作会社であれば、外部スタジオを手配する手間がかからず、撮影準備やスケジュール調整の効率化にもつながります。
とくに注目したいのが、映像と音声を同時に収録できる“同録スタジオ”の有無。
同録対応のスタジオであれば、撮影と音声収録を一度で済ませられるため、撮影時間の短縮やコスト削減にも効果的です。また、多くの場合、スタジオ使用料が制作費用に含まれているため、追加費用をかけずに安定したクオリティの撮影が実現できます。
このように、自社スタジオを保有する制作会社を選ぶことで、スピーディかつコストパフォーマンスの高い動画制作が可能になります。
SNS動画制作の流れ
SNS動画の制作は、以下のような工程で進行します。
- 企画
- 構成・絵コンテ作成
- 撮影
- グラフィック制作
- 動画編集
- 納品
それぞれの工程について詳しく見ていきましょう。
1. 企画
SNS動画制作は、まず企画の段階で「どのSNSに投稿するか」「目的は何か」「誰に届けたいか」を明確にすることから始まります。SNSごとにユーザー層や利用シーンが異なるため、媒体の特性を踏まえた適切な選定が欠かせません。
たとえば、Instagramは写真や短編動画を通じてライフスタイルや商品イメージを発信するのに適している一方で、TikTokは若年層向けにトレンド性やエンタメ性の高いコンテンツが好まれる傾向にあります。
こうした特性を踏まえ、投稿予定のSNSに最適化された企画を立てることが、動画の成果を左右する重要なステップとなります。
2. 構成・絵コンテ作成
続いて行うのが、構成の設計と絵コンテ(ビジュアル構成案)の作成です。SNS動画は60〜90秒前後の短尺になることが多いため、限られた尺の中で伝えるべき情報を整理し、最適な流れを設計する必要があります。
たとえば、冒頭の5秒で視聴者の興味を引きつけ、その後15秒で主要メッセージを伝える。そして、残りの時間で詳細な情報やアクション導線を提示するといったように、時間配分に応じた構成を緻密に組み立てます。
こうして作成された絵コンテは、撮影や編集の工程で迷いなく進行するための設計図としての役割も果たします。
3. 撮影
撮影では、ロケーションやスタジオなどの撮影場所に応じた機材を準備し、高画質で安定した映像を収録します。現場の状況や演出にあわせて、照明・マイク・カメラのセッティングを最適化することが映像クオリティを左右する重要なポイントとなります。
複数本の動画を一括で撮影する場合は、映像と音声を同時に収録できる「同録」に対応した制作会社を選ぶことで、現場の効率が大幅に向上します。
4. グラフィック制作
グラフィック制作では、モーショングラフィックスやアニメーションに使用する素材のデザインやビジュアル要素の作成を行います。
たとえば、商品の特長を説明する場面でテキストがスライドインしたり、イラストが動きながら補足情報を伝えたりする演出がありますが、こうした動きの土台となるグラフィックを専属のデザイナーが制作します。
SNS動画においては、視覚的な演出によって内容を伝える力が求められるため、グラフィック制作は非常に重要な工程です。こうした演出を加えることで、視聴者の理解を助けるだけでなく、動画にリズムや印象を与えられます。
5. 動画編集
編集作業では、動画クリエイターが撮影した映像とグラフィック素材を組み合わせ、ナレーション・BGM・効果音などを加えて、動画全体を仕上げていきます。この工程では、情報の整理だけでなく、テンポ感や視認性、視聴者の理解度を意識した演出設計が求められます。
たとえば、商品の使用シーンを示す映像にテンポの良いBGMをあわせ、キーポイントとなる文字情報をポップアップ表示させることで、自然な流れの中で内容を伝える編集が可能になります。
6. 納品
完成した動画は、納品前に最終的なクオリティチェックと細かな仕上げ作業を行います。具体的には、映像の明るさやコントラストの調整、音量バランスの最適化、テロップの表示タイミングの修正など、細部にわたる確認と調整を実施します。
必要に応じて修正を加えたうえで、指定されたフォーマット・画角・ファイル形式にあわせて納品されます。
SNS動画の制作に強い大阪のおすすめ映像制作会社5選
最後に、大阪でSNS動画の制作に強みを持つ映像制作会社を5社ご紹介します。
- 株式会社ジェー・ピー・シー
- 株式会社tsujiryu
- 有限会社ちゅるんカンパニー
- 株式会社CapWorks
- Collegaru
それぞれの制作会社の特徴や強みもあわせてご紹介しますので、自社の目的に合った依頼先を検討する際の参考にしてください。
1.株式会社ジェー・ピー・シー

株式会社ジェー・ピー・シー(JPC)は、企画立案から撮影、編集まで、社内一貫体制で動画制作を手がける制作会社です。
アニメーションや3DCG、クロマキー合成などの高度な技術を活用し、下記のような幅広いジャンルのSNS動画制作に対応しています。
- プロモーション動画
- マニュアル動画
- 採用・リクルート動画
- 企業・会社紹介動画
- 学校紹介動画
- 展示会・イベント動画 など
BGMやイラストなどの素材も社内のクリエイターが制作しており、高いクオリティを維持しながら効率的な進行が可能です。
さらに、モデルやヘアメイクなどのキャスティングにも対応しているため、依頼主側での手配の手間を大きく削減できます。
加えて、制作した動画を活用したSNSアカウントの運用支援や広告出稿サポートも行っており、動画制作から活用までワンストップで任せられる点が大きな強みです。
「認知拡大を図りたい」「リードを獲得したい」といったマーケティング目的が明確な企業にとって、非常に心強いパートナーとなるでしょう。
社名 | 株式会社ジェー・ピー・シー |
住所 | 〒600-8062 京都府京都市下京区恵美須屋町193 ※【営業可能エリア】大阪・兵庫・京都・滋賀 |
電話番号 | 075-365-0571 |
概算費用 | SNS動画制作:30万円~ |
2.株式会社tsujiryu

出典:株式会社tsujiryu
株式会社tsujiryuは、SNS動画の企画段階から丁寧なヒアリングを重ね、制作の目的や必要性をしっかりと見極めたうえで、最適なプランを提案してくれる映像制作会社です。
「動画を本当に制作すべきか?」といった初期段階の相談にも対応しており、目的達成に向けた具体的かつ現実的なプランニングが可能です。
また、企画・撮影・編集・アップロードまでを一括でサポートしているため、制作の進行もスムーズ。
予算に応じた柔軟な提案ができる点も大きな魅力です。
社名 | 株式会社tsujiryu |
住所 | 〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビルITM棟10F |
電話番号 | – |
概算費用 | YouTube/SNSは30万円~ |
3.有限会社ちゅるんカンパニー

有限会社ちゅるんカンパニーは、テレビドラマ制作や特殊撮影、イラストレーションなどの専門分野を持つプロフェッショナルが集結した映像制作会社です。
SNS動画制作においても、クライアントの課題解決を第一に考え、豊富な経験を活かした企画提案と表現力で、最適な動画制作をサポートしてくれます。
商品理解やターゲット層の分析から、SNSを活用したプロモーションまでを一貫して支援しており、動画を「作って終わり」にしない運用型のサポート体制が整っています。
社名 | 有限会社ちゅるんカンパニー |
住所 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4丁目10番5号 H.C.S.西天満ビル7F |
電話番号 | 非公開 |
概算費用 | 非公開 |
4.株式会社CapWorks

出典:株式会社CapWorks
株式会社CapWorksは、SNS動画の企画から納品までをトータルで手がける映像制作会社です。
撮影と簡単な編集が20万円〜とリーズナブルな価格帯で提供されており、丁寧なヒアリングをもとに、視聴者の反応を意識した効果的な動画を提案できる点が強みです。
企画や撮影、ライティングといった制作業務を一括で任せられるだけでなく、KPIの設定や効果測定まで含めた総合的な支援が可能です。
社名 | 株式会社CapWorks(キャップワークス) |
住所 | 〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島3-9−13 NLC新大阪8号館401号 |
電話番号 | 非公開 |
概算費用 | 撮影・簡単な編集:20万円~ |
5.Collegaru

出典:Collegaru
Collegaruは「心に残る映像づくり」をモットーに、視聴者の記憶に残るコンテンツ制作を重視する映像制作会社です。SNS動画の企画・構成・撮影・編集までをワンストップで対応しており、クライアントの意図を丁寧に汲み取りながら、質の高い映像表現を追求しています。
SNSに関する豊富な知見と柔軟な表現力を活かし、企業や商品の魅力を的確に伝える動画制作に定評があります。「伝わるだけでなく、心に残る動画を作りたい」という想いを持つ企業にとって、心強いパートナーになるでしょう。
社名 | Collegaru |
住所 | 〒536-0023大阪府大阪市城東区東中浜3-16-3-201 |
電話番号 | 090-6236-7756 |
概算費用 | 要問い合わせ |
まとめ
SNS動画は、商品・サービスの紹介をはじめ、企業PR、採用活動など、幅広い目的で活用できます。視覚と聴覚に訴えることで、購買意欲の促進やエンゲージメント率の向上、求人応募数の増加といった成果にもつながりやすいのが特徴です。
制作方法としては、映像制作会社への依頼、フリーランスの活用、自社内での内製など複数の選択肢がありますが、効果的なSNS動画を実現するには、SNS向けの動画制作に実績とノウハウを持つ制作会社を選ぶことが重要です。
依頼先選びに迷った場合は、下記の映像制作会社のように、企画から撮影・編集・広告運用までをワンストップで対応できる映像制作会社を検討するのがおすすめです。自社スタジオを完備しており、高い技術力と柔軟な提案力を兼ね備えた体制で、目的に合ったSNS動画を制作してくれるでしょう。
-
中島 英太
- 企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。
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