テレビCMの料金相場はいくら?必要予算が変動する5つのポイント
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テレビCMの料金相場はいくら?必要予算が変動する5つのポイント

テレビCM出稿

テレビCMの出稿には莫大な費用がかかると思っている方も多いのではないでしょうか?実は、同じテレビCMでも、地方の放送局などではCM出稿費を最小限に抑えられることが多く、中小企業や一般商店においても効果的にテレビCMを出稿することが可能です。ただし、テレビCMの出稿料金は、出稿方法や放送時間帯・投下量などによって大きく変動します。
そこで、当記事ではテレビCMの料金相場が変動する5つのポイントをご紹介します。

1.CM出稿の目的による費用変動(タイムorスポット)

CM出稿の目的による費用変動(タイムorスポット)

テレビCMには、「タイム」と「スポット」の2種類の出稿方法があります。これら2つの方法は期待できる効果や出稿料金に大きな差があり、CMを出稿したい目的によって選び分けることが重要です。

タイムスポット
出稿の目的ブランディング・好意度向上認知拡大
契約期間1クール(3ヶ月間)~自由に設定可能
出稿費用50万円~/月30万円~/月

タイムCM

タイムCM

テレビCM出稿の目的が「ブランディング」「好意度や親近感の向上」の場合、『タイム』でのCM出稿がおすすめです。

『タイム』では、特定の番組のスポンサーとして契約し、その番組のCM枠で自社のCMを放送します。「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしております」というフレーズはよく聞くかと思いますが、タイムCMではこの「ご覧のスポンサー」になるということを意味します。視聴者に対して「好きな番組を提供しているブランドだから買ってみよう」と記憶してもらったり、企業名を見て「家族でいつもテレビを見ているときに流れているCMの会社だな」といった認識を得られやすいのがタイムになります。

このように、中・長期的にターゲットへ露出することでブランドイメージを定着させることができる『タイム』ですが、出稿料金はやや割高です。
タイムは基本的に最低1クール(3ヵ月間)からの契約となり、地方のテレビ局であればひと月あたり50万円程度(1クールで150万円)から放送可能です。週に1度放送される番組にて1回CMを出稿する契約の場合、月50万円の契約であれば1本あたり放送単価は125,000円となります。
とにかく安価にCM出稿本数を増やしたい方には不向きであり、そうした方には次でご紹介する『スポット』を推奨します。

スポットCM

スポットCM

とにかく予算内で最大限多くの人に見てもらいたい、という方には『スポット』でのCM出稿がおすすめです。

『スポット』では、おおまかな出稿時間帯だけを指定し、その時間帯のなかで予算に応じてCMを出稿します。放送期間や投下量を柔軟にカスタマイズすることができ、安価なエリアでは1本あたり放送単価1万円程度~出稿可能です。『タイム』でのCM出稿と比べて非常に割安であり、各テレビ局が定める最低出稿金額さえ満たしていれば、投下予算も最小限に抑えることが可能です。最低出稿金額の目安として、地方のテレビ局であれば30万円以上の出稿を求められるケースがほとんどです。

『スポット』でのCM出稿の料金は、次にご紹介する出稿条件(素材の秒数/出稿を希望する時間帯/放送するCM枠の視聴率)によって変動します。

2.素材秒数による費用変動(15秒 or 30秒)

素材秒数による費用変動(15秒 or 30秒)

テレビCMで出稿できる動画の尺は「15秒」もしくは「30秒」が基本です。もっとも一般的な尺が「15秒」CMとなっており、多くのテレビ局が15秒素材を出稿した際の料金を基本として見積りを行います。
例えば、15秒間のCM枠でスポットCMを放映しようと思った場合、放送料金の相場は以下のようになっています。

  • 東京キー局:スポットCM1本あたり40~80万円程度
  • 関東独立局:スポットCM 1本あたり4万円前後
  • 関西独立局:スポットCM 1本あたり3万円前後
  • ローカル局(地方局):スポットCM 1本あたり1万円~

なお、30秒素材であれば、単純に価格が2倍となる計算で見積もられるケースがほとんどです。

3.出稿したいCM本数による費用変動(放送単価 × 出稿本数)

出稿したいCM本数による費用変動(放送単価 × 出稿本数)

一般的に、多くのテレビ局は「1本あたりいくら」といった放送単価基準で見積りは行わず、のちにご紹介するポイント5「パーコスト」と呼ばれる指標を用いて出稿の見積りを行いますが、一部のテレビ局では放送単価制を取っており、広告主の予算に合わせてスポットCMを提供します。
例えば、放送単価30,000円でスポットCMを提供するテレビ局Aでは、60万円の広告予算で20本の15秒CMを放送することができます。

ただし、ポイント4でご紹介する「放送時間帯」によっても料金が変動します。なるべく視聴率の高い時間帯で放送したいのであれば、一本あたりの放送単価は割高になり、出稿できるCMの本数も減少します。一方、特に時間帯の希望などが無い場合には、通常よりも割安な放送単価となり、出稿できる本数も増やすことができます。

放送単価制のテレビ局であっても、『時間帯』を重視したい、『出稿本数』を重視したいといった希望がある場合には、その旨をしっかりと担当者へ伝えておくことが重要です。

【動画マーケがおすすめ】地方局で安価に効果的なテレビCM出稿が可能!

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4.希望の時間帯による費用変動(全日~ゴールデンタイム等)

希望の時間帯による費用変動(全日~ゴールデンタイム等)

テレビCMには、放送局毎に『タイムランク』と呼ばれる時間帯別の料金ランクが存在します。

タイムランク表

料金の高い順からAタイム、特Bタイム(SBタイム)、Bタイム、Cタイムの4段階に分かれており、出稿を希望する時間帯によって料金が変動します。もっともランクの高いAタイムにおける放送単価を『A単価』と呼びます。

「A単価30万円のテレビ局で30万円の出稿をすると、Aタイム1本のみの出稿」は間違い!

ある放送局では、A単価を30万円として提供しているとします。このとき、CM出稿費を30万円で発注すると、Aタイムで1本のCMが放送できることになります。ここまでは理解しやすいかと思いますが、30万円の出稿費ではAタイム1本のCMしか放送されない、という訳ではありません。実は、出稿費30万円をかけると数本のCMを放送することができ、そのうち1本分のAタイムが確約される、という意味になります。
つまり、『A単価』とは、Aタイムに1本CMを流すことを確約することのできる金額であり、全体のCM本数を割り出すのに使われる指標ではないことに注意しておきましょう。

ゴールデンタイム(19:00~22:00)での出稿費用

テレビCMにおけるゴールデンタイムとは、1日の中でもっとも視聴率が高い時間帯「19〜22時」を指しています。タイムランクでは『Aタイム』に該当し、多くのスポンサーがこの時間帯での出稿を希望することから、高額に設定されているケースがほとんどです。

ゴールデンタイムでのCM出稿にかかる費用を求める場合、各テレビ局が提示するA単価を参照します。A単価の料金の目安は下記のとおりです。

  • 地方局のA単価(スポット)の目安:10~40万円ほど
  • キー局のA単価(スポット)の目安:300~500万円

ゴールデンタイムとプライムタイムの違い

プライムタイムはゴールデンタイムと同じく、視聴率の高い夜の時間帯を表します。しかし、両者の定義は若干異なっており、ゴールデンタイムが19〜22時を指す一方、プライムタイムは19〜23時を指します。
プライムタイムには22時以降も含まれており、大人向けの番組(報道特番や年齢層を高めに設定したドラマ・バラエティ番組など)も放送されます。ゴールデンタイムはファミリー向けの番組が放送されるほか、青少年育成の観点から、出稿できるCMにも一定の制限がかかります。

ゾーン別(全日/逆L/コの字/ヨの字)の出稿費用

通常、テレビCMの出稿を発注する際には「Aタイムで○○本、SBタイムで○○本・・・」といった発注の仕方はせず、大まかな時間帯を指定して発注を行います。時間帯の指定方法(取り方)を『ゾーン』と呼びます。
ゾーンの指定パターンは主に4種類あり、時間帯の制限が厳しくなるほど放送単価も割高になります。

全日(6:00~24:00 ※時間帯の指定なし)

 全日(6:00~24:00 ※時間帯の指定なし)

全日とは、朝起きてから夜寝るまでの時間帯(6:00~24:00)を指しますが、ゾーンの指定方法を『全日』とする場合、それは「特に出稿時間を絞り込まない」ことを意味します。特定の時間帯に制限されないため、CM 1本あたりの放送単価をもっとも安価に抑えることができます。老若男女問わず幅広くリーチしたいケースや、放送本数を増やして出稿したい場合におすすめです。

逆L字(平日19:00~23:00/土日6:00~24:00)

逆L字(平日19:00~23:00/土日6:00~24:00)

逆L字では、平日のプライムタイム(19:00~23:00)と土日の全日(6:00~24:00)にCMが放送されます。視聴率の高い時間帯に絞ってのCM出稿となるため、費用ももっとも割高になります。

日中家にいない人(働く成人層・学生層)や、そうでない人(主婦・高齢者層)も含む、すべての視聴者層へリーチできる時間帯であるため高いCM効果が期待できます。

コの字(平日朝6:00~9:00, 夜19:00~23:00/土日6:00~24:00)

コの字(平日朝6:00~9:00, 夜19:00~23:00/土日6:00~24:00)

コの字では、平日の朝帯(6:00~9:00)と平日のプライムタイム(19:00~23:00)、土日の全日(6:00~24:00)にCMが放送されます。逆L字型と比べて朝の時間帯も出稿できるため、出稿費用はやや割安になります。

朝の時間帯は、働く成人層や学生層が朝ご飯を食べながら、あるいは通勤・通学のために準備をしながらテレビを付けている人が多く、当ターゲットに対してリーチすることができます。

ヨの字(平日朝6:00~9:00, 昼12:00~14:00, 夜19:00~23:00/土日6:00~24:00)

ヨの字(平日朝6:00~9:00, 昼12:00~14:00, 夜19:00~23:00/土日6:00~24:00)

ヨの字では、平日の朝帯(6:00~9:00)と平日の昼帯(12:00~14:00)、平日のプライムタイム(19:00~23:00)、土日の全日(6:00~24:00)にCMが放送されます。コの字よりも時間の制限が緩和され、さらに割安にCMを出稿することができます。

お昼時の時間帯が入るため、ヨの字では「働く成人層・学生層」に加えて「主婦層」が意識されます。食品や化粧品、日用品、家電といった商品やサービスと相性がいいと言えます。

5.獲得したい「延べ視聴率」による費用変動(パーコスト × 目標GRP)

獲得したい「延べ視聴率」による費用変動(パーコスト × 目標GRP)

テレビCM出稿では、『GRP(述べ視聴率)』と呼ばれる指標を活用した買い付けがもっとも一般的です。GRP(Gross Rating Point)とは、CM出稿で獲得した世帯視聴率の合計値を意味しています。
例えば、世帯視聴率2%の放送枠でCMを10回放送したとすると、世帯視聴率2%×放送本数10本 = 20GRP を獲得したという計算になります。このとき、世帯視聴率1%獲得あたりにかかる費用を「パーコスト」と呼びます。

目標GRP値を定めて必要予算を算出

『GRP』は効果的にCMを出稿するうえで重要な基準となります。一般的に、CMを認知してもらうためには視聴者1人あたり3回以上の広告接触(フリークエンシー3回以上)が求められますが、テレビCMにおいてはフリークエンシー3回の実現に400GRPが必要とされています。

目標GRP値を定めて必要予算を算出

そのため、放送エリアに対して一定の認知を取りたいのであれば、まずは最低でも400GPRを達成することが求められるのです。400GRP獲得を目指す場合の必要予算については、各テレビ局が提示するパーコスト(1GRP獲得あたりのコスト)から算出します。

例えば、テレビ局Aのパーコストが2,000円の場合、パーコスト2,000円×目標値400GRP = 800,000円の予算が必要となることが分かります。このように、求めるGRP値によって費用は変動するのです。

より厳密な新指標(PRP・TRP)を用いたコスト算出

より厳密な新指標(PRP・TRP)を用いたコスト算出

ビデオリサーチ社の調査が本格化した近年では、視聴率の取得は「世帯レベル(世帯視聴率)」から「個人レベル(個人視聴率)」へ移行しています。
世帯視聴率と個人視聴率の違いは下記のとおりです。

世帯視聴率 個人視聴率
定義 テレビを所有している世帯のうち、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを示す割合 世帯内の4才以上の家族全員の中で、誰がどのくらいテレビを視聴したかを示す割合
母数の対象 放送エリア内の“世帯数” 放送エリア内の“人口”
特徴 時間帯でしか視聴者属性が予測できず、CMを放送したことにより自社ターゲットへどれだけ接触できたかが不明瞭 4歳以上の個人について、年齢、性別、職業などの区分で視聴率を把握することができ、よりきめ細かなCM出稿プランニングが可能

例えば、あるエリアにて10世帯のうち5世帯がテレビを見ていた場合、世帯視聴率は50%となります(上図参照)。しかし、視聴していた1世帯のなかにいる全ての人がCMを視聴しているわけではありません。そこで、個人レベルで視聴率を把握しようというのが『個人視聴率』と呼ばれるものです。上図のケースでは、30人中10人がテレビを見ていたため、個人視聴率は33%と計算できます。

CM出稿によって獲得する個人視聴率の合計値をPRP(または個人GRP)と呼び、ここからさらに広告主のターゲットに限定した視聴率の合計値をTRPといいます。個人視聴率の調査が進んだことにより、ターゲット視聴率を基にしたパーコスト(ターゲットパーコスト)が把握できるようになり、CM出稿のプランニングに欠かせない指標となっています。

ターゲットパーコストを活用した放送局選定

同じ放送エリアに2つの放送局が存在する場合、どちらの放送局へ出稿するべきか迷うでしょう。しかし、ターゲットパーコスト(1TRPあたりコスト)を把握できれば、より正確な出稿判断を下すことが可能となります。

例えば、A局では世帯パーコスト5,000円、B局では世帯パーコストが6,000円だったとします。一見、A局の方がより効率的なCM出稿ができそうですが、ターゲットパーコストを計算すると、次のような結果となりました。

  • A局のターゲットパーコスト:8.500円
  • B局のターゲットパーコスト:7,000円

上記の場合、CMを出稿する上でより効率的にターゲットへリーチできるのはB局であることが分かります。このように、より効果的なCM出稿を求める場合には、一概に世帯視聴率だけに頼らず、個人視聴率を細分化したターゲット視聴率まで考慮するべきと言えます。

まとめ

当記事では、テレビCMを出稿する際、費用が変動し得る下記5つの要素についてご紹介しました。

  1. 出稿方法(タイム or スポット)
  2. 素材の秒数(15秒 or 30秒)
  3. 放送単価
  4. 希望の放送時間帯
  5. 目標GRP値

希望している予算や効果に最適なCM出稿プランを立てるには、上記のような要素を複合的に考慮する必要があります。これから初めてテレビCMの出稿を検討されている方は、まずはCM出稿実績が豊富な広告代理店に相談・提案してもらうのがいいでしょう。

動画マーケでは、商材やブランドに合わせて最適な出稿計画をプランニングしてくれる、テレビCMに強い下記の代理店をおすすめします。

【動画マーケがおすすめ】地方局で安価に効果的なテレビCM出稿が可能!

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高橋 美咲
住宅販売のマーケティングチームにてオフライン施策のコミュニケーション戦略や
TVCMなどのマス広告を中心とした統合コミュニケーション戦略立案の展開や運用を経験。
現在は広告代理店にて上位の戦略から予算を抑えたコストパフォーマンスの良いプロモーションの戦略の立案まで幅広く、プランニングに従事。