マニュアル動画制作の成功ノウハウ公開!成功事例5選もご紹介
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マニュアル動画制作の成功ノウハウ公開!成功事例5選もご紹介

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新入社員やサービスユーザー向けに、マニュアルを用意している企業も多いのではないでしょうか。しかし、紙やPDFのマニュアルでは伝えられる情報が限定的となり、マニュアル以外のサポートが必要になる場合も多いです。サポート体制の構築は固定コストにもなりますから、負担が大きいと感じることもあるでしょう。

このような課題を感じている方には、「マニュアル動画」がおすすめです。動画であれば動きをつけて情報を伝えられるため、受け手の理解が深まりやすく、サポート工数を削減できるかもしれません。

本記事では、理解しやすいマニュアル動画を制作するためのノウハウを紹介します。成功事例も紹介しますので、マニュアル動画を上手に活用したい方はぜひ最後までご覧ください。

マニュアル動画を制作するメリット

マニュアル動画を制作するメリットとしては、冒頭でも触れた次の4点が挙げられます。

  • 教育コストの削減
  • 紙のマニュアルより理解度が高まる
  • ユーザビリティの向上
  • 被教育者のレベル統一

ここからは、それぞれのメリットを具体的に解説します。新入社員やサービスユーザーへのサポートに少しでも課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

教育コストの削減

教育コストの削減

マニュアルを動画で制作することで、教育コストの削減が見込めます。

たとえば新入社員を教育する場合、紙のマニュアルを渡しても、いきなりは理解できないことが多いのではないでしょうか。とくに完全な初心者の場合、マニュアルで説明されていることのイメージが湧かないこともあります。

このような場合は先輩社員が実演しながら説明することになるでしょうから、その分の人件費が発生します。繰り返し教える場合は、それだけ無駄なコストが発生することも見逃せません。

動画マニュアルであれば視覚的に解説できますから、初心者であってもイメージしやすいことがポイントです。さらに、動画であれば繰り返し見ることも簡単ですから、教育者側の時間負担を増やしません

また、紙のマニュアルの場合は、印刷コストが必要です。1部ごとのコストは大きくないかもしれませんが、塵も積もれば山となります。仮に1部100円だとしても、1,000部印刷すれば10万円にもなります。
動画マニュアルをサーバーにアップしておけば、PCやスマートフォンで視聴できるので、印刷コストを削減可能です。YouTubeや自社ホームページにアップすれば、費用はかかりません

紙のマニュアルより理解度が高まる

紙のマニュアルよりも理解度が高まることも、動画マニュアルならではのメリットです。文字と比べると、動画の情報量は約5,000倍にもなるといわれています。

文字だけで説明すると誤解が生じる可能性もありますが、動画であれば一目瞭然に情報を伝えられますから、特に作業手順マニュアルでは重宝するでしょう。複雑な内容でも伝えやすいことは、動画マニュアルならではのメリットです。

ユーザビリティの向上

ユーザビリティの向上

顧客向けのマニュアル・説明書を動画にすることは、ユーザビリティの向上にもつながります。

たとえば家電・家具などを購入した際、文字だけのマニュアルを読むのに苦労した経験がある方もいるのではないでしょうか。もちろん写真や絵が挿し込まれているマニュアルも多いですが、やはり静止画では伝わりづらい部分もあるでしょう。

家電の設定方法・家具の組み立て方などを動画マニュアルにしてWeb上に公開すれば、ユーザーの理解を促すことができます。カスタマーエクスペリエンスを向上させる観点からも、動画マニュアルは非常に有効な手段です。

被教育者のレベル統一

被教育者のレベル統一がしやすいことも、マニュアル動画のメリットといえます。

たとえば先輩社員がマンツーマンで指導する場合、教育者(先輩社員)の教え方によって、被教育者(新入社員)のレベルが変わってしまうことも多いです。企業としては品質管理の観点からも、スタッフのレベルをなるべく均一にしたいのではないでしょうか。

動画マニュアルは誰が見ても同じ内容ですから、教育者の質に左右されずにレクチャーできます。とくに中途採用が多く教育者が変わりやすい場合には、動画マニュアルの導入を検討してみてください。

簡単3ステップ!マニュアル動画の制作ノウハウ

はじめてマニュアル動画を作る場合、「まずはどうしたらいいのか分からない」と困ってしまいますよね。そんな方は、次の3ステップを意識してみてください。

  1. ターゲットとなる動画視聴者を明確にする
  2. シンプルで分かりやすいストーリーボードを作成する
  3. 動画制作会社と制作を進める

この3ステップを守るだけで、分かりやすい動画マニュアルを制作できます。それぞれのステップの詳細は次のとおりです。

1.ターゲットとなる動画視聴者を明確にする

ターゲットとなる動画視聴者を明確にする

最初に、ターゲットとなる動画視聴者を明確にしましょう。例を挙げて考えてみます。

たとえば製造業で新入社員向けの作業手順マニュアルを作る場合、「中途社員向け(経験者向け)」「新卒社員向け(未経験者向け)」に分けて考えるといいでしょう。

経験者向けであれば、ある程度のリテラシーは期待できますから、動画で流れを見せるだけで理解してもらえるかもしれません。未経験者向けであれば、用語解説から初歩的な注意点まで、事細かに説明した方が安心です。

ターゲットを考えずに動画を作ると、「経験者向けなのに初歩的過ぎて退屈な動画マニュアル」「初心者向けなのに専門用語が多すぎて理解できない動画マニュアル」になってしまうかもしれません。

理解しやすい動画マニュアルを作るためにも、ターゲットは明確にしておきましょう

2.シンプルで分かりやすいストーリーボードを作成する

ターゲットを明確にしたら、動画撮影を始める前にシンプルで分かりやすいストーリーボードを作成します。

ストーリーボードとは、動画の構成を記した設計図のことです。動画の構図はもちろん、テロップやナレーション、カメラワークや撮影上のポイントについても書き込みます。

シンプルで分かりやすいストーリーボードを作成する

ストーリーボードを作成すれば、マニュアル動画の完成イメージを共有しやすくなります。カメラマンや編集者への指示出しはもちろん、社内稟議でも活用できることがポイントです。

ストーリーボードと絵コンテの違い

動画撮影の下準備というと、「絵コンテ」を思い浮かべる方も多いかもしれません。絵コンテは動画の1シーンごとに構図やセリフが書き込まれたものである一方、ストーリーボードは構図やセリフ以外にも、撮影に関わる詳細な情報まで書き込みます。

ほぼ同じ意味として使われることも多いですが、「ストーリーボード」の方が「絵コンテ」よりも詳細であると覚えておきましょう。

絵コンテについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
動画制作シナリオ/絵コンテとは?事前コンセンサスで意図した映像コンテンツを制作しよう

3.動画制作会社と制作を進める

マニュアル動画は、動画制作会社と制作することをオススメします。

わかりやすい動画にするためには、撮影・編集技術が欠かせません。事業会社が社内のみで完結させることは、人的リソース・機材の双方を鑑みると難しいのではないでしょうか。

動画制作会社と制作を進めた方が、マニュアル動画のクオリティが担保できます。

制作会社にマニュアル動画の制作を依頼した場合の費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
映像制作の価格相場/目安納期を知る:コンテンツ別に詳しく解説!

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

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わかりやすいマニュアル動画を制作するためのコツ

先ほど紹介したマニュアル動画の制作3ステップと共に、次の3つのコツも意識すると、さらに分かりやすいマニュアル動画になります。

  • ステップバイステップで伝える
  • 分かりづらいポイントは丁寧に表現する
  • 飽きさせない工夫を取り入れる

動画マニュアルを真に活用するためにも、これらのコツはしっかり理解しておきましょう。

ステップバイステップで伝える

ステップバイステップで伝える

伝えたい情報が多い場合、1シーンに複数の情報を入れてしまうかもしれません。しかし、1シーンで一気に伝えてしまうと、肝心なポイントを理解してもらえない可能性が高いです。

情報を確実に伝えられるよう、ステップバイステップを意識してください。1シーン1メッセージがベストです。

分かりづらいポイントは丁寧に表現する

手元をアップにしたり角度を変えて見せる

どうしても分かりづらいポイントは、手元をアップにしたり、角度を変えて見せたり、単調な動画にならないよう意識しましょう。同じ手順でもカットを変えることで、視聴者の理解が深まります

飽きさせない工夫を取り入れる

飽きさせない工夫を取り入れる

クイズを盛り込むなど、マニュアル動画の視聴中に飽きない工夫を取り入れることも重要です。

皆さんも、退屈な授業で眠くなった経験があるのではないでしょうか。一方、質問があったり小テストがあったりした授業は、集中して臨めていた記憶があるでしょう。

マニュアル動画の目的は、視聴者に理解してもらうことです。最後まで集中して見てもらえるよう、また、記憶を定着させられるように、視聴者を巻き込む工夫を取り入れるとよいでしょう。

マニュアル動画の成功事例5選

最後に、マニュアル動画の成功事例を5つ紹介します。

  1. 【新入社員向けマニュアル動画】日本経済新聞出版
  2. 【サービス利用のマニュアル動画】株式会社ベネッセコーポレーション
  3. 【BtoB向けのトラブル対処マニュアル動画】株式会社ソノテック
  4. 【製品の使い方マニュアル動画】株式会社オーレック
  5. 【作業ステップごとのマニュアル動画】キヤノン株式会社

それぞれのマニュアル動画のシチュエーションも合わせて紹介するので、自社の置かれた状況に置き換えながら参考にしてみてください。

1.【新入社員向けマニュアル動画】日本経済新聞出版

新入社員向けマニュアル動画の参考として、日本経済新聞出版の動画を紹介します。新入社員が失敗しながら成長する姿が、ドラマ仕立てで構成されてていることが特徴です。

このようなドラマ仕立てのマニュアル動画は、視聴者を飽きさせない工夫として定番といえます。

2.【サービス利用のマニュアル動画】株式会社ベネッセコーポレーション

はじめてサービスを利用するユーザー向け動画としては、ベネッセコーポレーションの動画が参考になります。冒頭で「説明部分」「実際に操作する部分」と動画全体の構成を説明してくれるため、視聴者が学びやすいことがポイントです。

ログイン方法の説明だけではなく、ログイン画面が見つからない時の対処方法まで解説しており、初心者ユーザーに優しい構成になっています。

また、項目ごとにクイズがあることも特徴です。飽きさせない工夫が随所に見られるので、ユーザー向けのマニュアル動画を作ろうとしている方はぜひ一度ご覧ください。

3.【BtoB向けのトラブル対処マニュアル動画】株式会社ソノテック

BtoB向けのトラブル対処マニュアル動画としては、株式会社ソノテックの動画を参考にしてみてください。

たとえば上記の動画では、「超音波カッター」が始動しないトラブル時の対処方法が紹介されています。シンプルな動画ですが、実際に機械を操作している映像もあるため、慣れないトラブルシューティングに対応しているユーザーも安心できるでしょう。

4.【製品の使い方マニュアル動画】株式会社オーレック

製品の使い方動画の例としては、株式会社オーレックの動画をご覧ください。

一般的な説明書と同じく、製品の使用手順がステップバイステップで説明されていきます。それぞれの項目の注意点も動画で確認できるため、紙のマニュアルよりもイメージしやすいことがポイントです。

5.【作業ステップごとのマニュアル動画】キヤノン株式会社

キヤノン株式会社では、公式ホームページに作業ステップごとのマニュアル動画を用意しています。たとえば、プリンターの場合はインクタンク・コピー用紙の設置方法やPC・Wi-Fiとの接続方法などを、それぞれ動画で確認できます。

トラブルシューティング動画も用意されており、24時間いつでも確認できることがポイントです。サポート人員の負担を減らすことにもなりますし、ユーザーにとっても好きなタイミングで確認できるというメリットがあります。

まとめ

動画マニュアルを制作すると、教育する側・教育される側の双方にメリットがあります。教育コストの削減・サポート人員の負担削減はもちろん、ユーザビリティの向上にもつながるため、ぜひ活用してみてください。制作した動画をWeb上で公開すれば、場所を選ばず24時間視聴することも可能です。

わかりやすい動画マニュアルを制作したい場合は、撮影・編集の双方に対応してくれる制作会社に依頼することをオススメします。撮影や動画編集を自社内で完結することは難しいもの。まずは動画制作のプロに相談してみてください。

動画マーケでは、動画制作の実績が豊富な下記の映像制作会社を推奨しています。

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中島 英太
企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。