モーショングラフィックスの活用事例や費用相場を一挙公開!
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モーショングラフィックスの活用事例や費用相場を一挙公開!

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文字や写真、イラストを動かすことで、さまざまな表現を可能にするモーショングラフィックス。テレビや映画においては以前より活用されていた技術ですが、近年、インターネット回線の高速化やデバイスの多様化などにともない、動画コンテンツが急速に普及したことで、広告やプロモーションにモーショングラフィックスを活用する企業が増えました

今や動画マーケティングにおいて必須となったモーショングラフィックスですが、動画を制作する前に、以下のようなことを知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

  • モーショングラフィックスでどのようなことができるのか
  • どういった活用方法があるのか
  • 費用や制作期間はどれくらいかかるのか

本記事では、モーショングラフィックスを動画に取り入れるメリットや、モーショングラフィックスを活用した動画の事例モーショングラフィックスの費用相場や制作期間などについて詳しく解説していきます。モーショングラフィックスを取り入れた動画の制作を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

モーショングラフィックスとは?

モーショングラフィックスとは、文字や写真、イラストなどの素材に動きを与える技術のこと。動きのない素材にモーショングラフィックを施し、音声や音楽をつけることで、一つの動画となります。

文字や写真、イラストなどにモーショングラフィックスで動きをつけることで、静止画に比べて視聴者の興味を惹きつけられるだけでなく、情報をよりわかりやすく伝えられるようになります。

モーショングラフィックスの活用場面

モーショングラフィックスは、主に以下のような場面で活用されています。

  • CM
  • プロモーションビデオ
  • 映画のオープニング
  • サービス紹介動画
  • 商品PR動画
  • マニュアル・How To動画
  • 教育・eラーニング動画

テレビや映画の世界では古くから活用されてきたモーショングラフィックスですが、近年、商品・サービスや企業のプロモーション動画など、さまざまな動画コンテンツに活用する企業が増えています。

モーショングラフィックスを動画に取り入れるメリット

モーショングラフィックスを取り入れるメリット

モーショングラフィックスを動画に取り入れるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

多様な表現が可能になる

文字や写真、イラストなどの動きのない素材からは、見えている以上の情報を得ることはできません。しかし、モーショングラフィックスを活用すると、さまざまな表現が可能となるため、同じ素材であっても伝えられる情報量が多くなります。

モーショングラフィックスを活用すると、以下のような表現が可能になります。

  • リキッドモーション:流れるように変化する動きをつける
  • アニメーションロゴ:タイポグラフィやアイコン、ロゴに動きをつける
  • モーフィング:ある物体を別の物体に変化させる
  • キネティックタイポグラフィ:文字にねじり・伸縮・歪みを加える

たとえば、強調したい部分を回転・点滅させたりサイズを変更したりすると、視聴者の注目を集めることができます。また、液体が流れる様子や色が変化していく様子などもモーショングラフィックスで表現できるため、視聴者に商品の特性を具体的にイメージしてもらいやすいでしょう。

静止画と同じ素材を使用した場合でもモーショングラフィックスを取り入れると、異なる印象を与えることが可能に。伝えたい情報や商品・サービスに適した表現をモーショングラフィックスで加えることで、視聴者の理解促進に効果を発揮します。

メッセージを的確に伝えられる

伝えたいメッセージを静止画で伝えるためには、どうしても説明が長くなってしまいがちです。しかし、モーショングラフィックスを活用すると視聴者の視覚効果に訴えられるため、余計な説明文が不要となり、シンプルで直感的な訴求が可能に。
言語が異なる外国人でも動画の内容が理解しやすくなるため、幅広いユーザー層へのリーチも期待できます。

さらに、モーショングラフィックスの一種であるキネマティックタイポグラフィを活用すると、写真やイラストだけでなく、伝えたいメッセージを文字として視聴者に印象づけることもできます。

タイポグラフィーとは

文字の種類や太さ、デザインなどを整えることで、文字を読みやすくしたりメッセージを伝えやすくするデザインの技術のこと。
タイポグラフィーには、主に以下の2種類があります。

  • 読ませる文字:文字や文章を読みやすく、美しく見せるための技術
  • 伝える文字:メッセージを伝えるために、文字や文章にデザインを加える技術

要点を押さえた端的なメッセージをタイポグラフィで表現し、モーショングラフィックスの技法を加えることで、視聴者に伝えたい情報をより的確に伝えられるでしょう。

抽象的な概念を映像化できる

モーショングラフィックスは、以下のようなものの表現にも適しています。

  • 無形商材の紹介(アプリやサービスなど)
  • 企業のコンセプトの紹介

こういった抽象的な概念は、テキストや静止画では伝えにくいもの。ピクトグラムなどのシンプルな図形やイラストにモーショングラフィックスで動きをつけることで、抽象的な概念をシンプルにわかりやすく映像化できるため、視聴者に直感的に伝えられるようになります。

撮影コストを抑えられる

実写動画の制作には撮影する場所や機材、モデルのキャスティングなど、さまざまな手間やコストがかかるうえ、修正や追加撮影が発生した場合は、その分追加でコストがかかります。

一方、モーショングラフィックスは既存の素材を使用して制作することができ、新たな撮影や編集の手間がかからないため、人的・物的なコストを抑えて制作できます。修正に関してもデータ上の修正であれば、実写の修正よりも少ないコストで行えることがほとんどです。

また、市販の映像編集ソフトを用いて制作できることも、モーショングラフィックスが制作コストを抑えられる理由の一つです。ソフトには有料のものから無料のものまでさまざまな種類がありますが、それぞれ機能が異なるため、必要な機能に応じて選ぶようにしましょう。

とはいえ、動画の訴求効果を高められる効果的なモーショングラフィックスを制作するには、専門的なスキルや知識が必要に。モーショングラフィックスの制作は、豊富な知識や実績を持つ制作会社に依頼することをおすすめします。

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幅広い種類の動画に活用可能!モーショングラフィックス動画の事例4選

さまざまな種類の動画に活用できるモーショングラフィックス。では、実際にどのような動画にどういった方法で活用されているのか、事例とともに見ていきましょう。

1.サービス紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=rBFhMKMhz3A

クラウド型コールセンターシステム「BIZTEL」のサービス紹介動画です。モーショングラフィックスをイラストやテキストに効果的に活用することで、視聴者の印象に残りやすい動画に。

サービスの導入を検討する理由となる部分をモーショングラフィクスで表現することで、視聴者のイメージを想起させ、共感を得やすくさせているのが特徴です。

また、静止画だけでは表現が難しく、長文になりやすいサービス内容の紹介も、モーショングラフィックスで表現することで直感的に理解しやすくなっています。

2.商品PR動画(広告・CM用)

大塚製薬の食物繊維飲料「ファイブミニ」の商品PR動画です。食物繊維を含んだ野菜や果物を、モーショングラフィックスを活用したさまざまな表現で登場させるユニークな動画となっています。

「仕事中」「テレビを見ながら」「お風呂あがり」など、生活の中で手軽に食物繊維をとれるという商品の特性を、文章ではなくモーショングラフィックスでわかりやすく表現。これにより、視聴者は実際に商品を口にするシーンのイメージがつくため、商品の購入につながりやすくなっています。

51秒というわずかな時間で商品の魅力を伝えており、頭の中にイメージが残りやすい動画となっています。

3.マニュアル・How To(ハウツー)動画

SmartHRの年末調整機能のマニュアル動画です。実際の操作画面を表示しながら、行うべき操作の方法や内容をモーショングラフィックスでわかりやすく表現しています。

実際の操作を実写動画で見せるよりも、必要な箇所にのみ動きをつけたり、それぞれの機能に含まれる情報などをモーショングラフィックスで表現することで、どのデータがどこで確認できるのかなどが理解しやすい動画となっています。

4.教育・eラーニング動画

伊藤園の社内向けに制作された、コーヒーの淹れ方の勉強動画です。グラフなどに動きをつけるモーショングラフィックスを活用することで、注目してほしい箇所や伝えたい内容を視覚的に表現しています。

また、コーヒーの淹れ方の手順をモーショングラフィックスで表現し、最小限のテキストで説明することで、文章で長々と説明するよりも理解しやすい動画に。要点のみを適切な表現で伝えることで、視聴者が内容を理解しやすい動画となっています。

モーショングラフィックスの費用相場・制作期間とは?

モーショングラフィックスを動画に取り入れる場合の費用相場や制作期間の目安はどれくらいなのでしょうか。パターン別に詳しく見ていきましょう。

モーショングラフィックスの費用相場・制作期間一覧表

モーショングラフィックスの制作費用や制作期間は、動画の長さや動きの複雑さなどによって異なります。それぞれのケース別の費用相場・制作期間の目安を表にまとめました。

動画の長さ

パターン

費用相場

制作期間の目安

企画費用

編集費用

1分未満

写真を動かす
シンプルパターン

5万円

10万円

10日

イラストを動かす
キャラアニメーション

5万円

15万円

12日

1分~3分未満

写真を動かす
シンプルパターン

10万円

20万円

15日

イラストを動かす
キャラアニメーション

10万円

25万円

17日

3分以上

写真を動かす
シンプルパターン

15万円

25万円~

20日

イラストを動かす
キャラアニメーション

15万円

30万円~

30日

※動画制作全体ではなく、モーショングラフィックスの作業自体の費用相場・制作期間の目安となります。

モーショングラフィックスの費用や制作期間は、写真に動きを持たせてテロップを入れるのみのシンプルなパターンなのか、イラストに動きを加えたりキャラクターの表情を変化させたりするのかなどの動きや表現の複雑さによって異なります。

また、モーショングラフィックスを制作する際は、企画の立案から制作会社に依頼するかどうかも費用が変動するポイントに。企画は自社で立案し、写真を動かすのみのシンプルなモーショングラフィックスの制作であれば、比較的安価で依頼できるでしょう。

映像制作にかかる必要については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
映像制作の発注コストの抑え方:予算内に発注コストを抑えるマル秘ワザ

費用が高くなりやすいモーショングラフィックスとは?

モーショングラフィックスのなかでも、以下のようなパターンは費用が高くなりやすいです。

  • 3DCGとモーショングラフィックスの融合
  • 実写の映像とモーショングラフィックスの融合

立体の3DCGを動かしたり、実写の映像とモーショングラフィックスを融合させたりすることで、より幅広い表現が可能になります。

しかし、平面の写真やイラストを動かすモーショングラフィックスと比べ、制作に手間がかかるだけでなく、3DCGや合成の知識も必要に。費用はその分高くなり、制作期間も長くなります。

まとめ

モーショングラフィックスを動画に活用するメリットや、モーショングラフィックスを取り入れた動画の事例、費用相場・制作期間の目安などについてお話してきましたが、いかがでしたか。

多様な表現が可能なモーショングラフィックスを動画に取り入れると、撮影コストを最小限に抑えながらも、伝えたいメッセージを視聴者に的確に伝えられます。サービス紹介動画や商品PR動画、マニュアル動画、eラーニング動画などのさまざまな動画コンテンツに取り入れることで、訴求効果を高めることができるでしょう。

動画マーケでは、モーショングラフィックスを活用した動画の制作実績が豊富な下記の制作会社をおすすめしています。商品・サービスや企業の魅力をよりわかりやすく伝えるための表現を取り入れることで、訴求効果の高い動画を制作してくれるでしょう。

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中島 英太
企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。