
映像制作会社の選び方を徹底解説!外注・発注先の選別方法とは?
「映像を作りたいけど、制作会社をどうやって選べばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。比較ポイントがわからないまま「価格の安さ」や「HPの雰囲気」等で発注してしまうと、最終的に希望とは異なる映像が出来上がってしまう可能性も大いにあります。せっかくお金をかけるなら、いい映像に仕上げたいですよね。
本記事では、映像制作会社選びに悩んでいる方へ向けて、制作会社の選び方やチェックポイントをご紹介します。
目次
制作したい映像の演出・表現を決定
制作会社を探す前に、大前提として依頼したい映像の内容を決めておきましょう。内容によって何を重視して映像制作会社をチェックすればいいかが見えてきます。
「映像発注前に何を準備したらいいの?」という方は、必要な項目を下記の記事にてご紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
映像/動画制作の発注「前準備」:発注担当者が準備すべき4か条
映像の方向性を決定
まず初めに、作りたい映像の方向性を整理しましょう。

「映像を作る」だけだと漠然としすぎており、多種多様な制作会社を検討することとなってしまうため「どんな内容にするか」「撮影は必要か」などをもとに、少し具体的な発注内容を考えてみましょう。考えるべき発注内容の例は、以下のようなものです。
■会社案内動画
持っている素材は多いので、それを使って費用を抑えたい
でもスライドショーみたいな映像は好きではない
■サービス紹介動画
イラストメインでモーショングラフィックがよさそう
シンプルでスマートな雰囲気がいい
■採用インタビュー動画
社員のインタビューを4人程度撮影したい
話すシーンだけだと物足りないので、働く風景も撮っておきたい
こののように、制作する映像の種類を決めたうえで、一歩進んで完成をイメージしておくだけで選ぶべき動画制作会社がぐっと絞られます。
映像制作のフローは6ステップ
映像制作のフローは大きく6つに分けられます。

映像制作の主なタスクは「企画・絵コンテ」、映像素材としての「撮影」、「イラスト・グラフィック作成」、「3DCG作成」に分けられ、「編集」、「MA」(BGM、ナレーション)等に分けられます。
上記の中でも、映像素材の「撮影」、「イラスト・グラフィック作成」、「3DCG素材」は、映像制作の内容によっては必要がない場合もあります。また「MA」も映像内容によっては、ナレーションやBGMが不必要な場合もあります。まず、作りたい映像にはどのステップが必要か、優先度は何かを書き出してみましょう。
軸となる演出に強い映像制作会社選びを
映像の方向性が決まったら、フローをもとに「どの工程が映像の軸となるか」を考えます。例えば、インタビュー映像を作るのであれば、撮影や取材に慣れている制作会社を選ぶのがベストでしょう。
編集力が高いのは大前提として、どのジャンルに長けている制作会社を探すべきかがしっかりと定まっていれば、検討・比較はスムーズに進みます。
内製・外部委託のメリットデメリット
制作会社によって、各フローを自社で行っているか外部に委託しているかは異なります。内製化しているフローが多いほど、費用が抑えられ制作意図も伝わりやすい傾向が見られます。
しかし、自社に制作リソースがなく、外部委託が増えれば増えるほど、コストや調整に掛かる時間も増えるため、映像制作会社の自社リソースは何かを見極める必要があります。
【企画】面白い切り口、インパクト重視の場合
「印象的な、インパクトに残る映像を作りたい」という場合の制作会社の選び方をご紹介します。
選び方:企画力・提案力
企画力や提案力が必要となるような映像は以下のような種類が挙げられます。
- 印象に残る面白い切り口のCMを作りたい
- 最初にスキップされない5秒間にインパクトのあるYouTube広告を作りたい
- 一癖ある商品PR映像を作って認知度を上げたい
そのような場合は、企画やコンセプトから考えられるプランナーがいる企業を選びましょう。

実績やブログをチェック
制作会社のWEBページへ行くと、実績やブログを公開していることがあります。これらをしっかり確認してから問い合わせへ進みましょう。チェックポイントは以下の2つです。
- イメージに近い種類の映像が上がっているか
- 「企画から依頼された」という旨の記載があるか
「映像のシナリオは依頼側から支給」というケースもありますので、企画からその会社で担当しているかまで確認が必要です。所属スタッフ紹介ページでプランナーの人数や担当案件などもわかることがあるため、サイト全体をチェックしてみてください。
見積もりと一緒に簡易的な企画案を依頼することも可能
制作リスクをできるだけ排除したい場合は、見積依頼時に簡易的な企画・シナリオも一緒にお願いすることも可能です。提案費用がかかる場合や、無料で複数案出してもらえる場合など対応は会社により様々ですので、気になる会社へ問い合わせてみましょう。

【撮影】撮影素材メインの映像制作の場合
「撮影を主軸に置いた映像を作りたい」という場合の制作会社の選び方をご紹介します。
選び方:カメラマンやスタジオの有無
撮影が必要となるような映像は以下のような種類が挙げられます。
- 採用活動用にインタビュー映像を作りたい
- 企業紹介ムービーのために社内や仕事風景を撮影したい
- 新商品をPRするために動画とスチール両方を映像に使いたい
実写映像やインタビューを使用するとリアリティや感情などはぐっと伝わりやすくなるため、採用映像などには特におすすめです。こういった映像を制作したい場合、チェックポイントは以下の3つです。
- カメラマンなど撮影スタッフの在籍
- 自社保有のスタジオの有無
- 撮影機材等の自社保有の有無

どの種類の撮影に強いかチェック【ロケ撮影・スタジオ撮影】
カメラマンやスタジオの有無がわからなかった場合は、メールやオンライン面談・商談で、確認することをおススメします。実績を確認するときのポイントは以下の3つです。
- 作りたい映像に近い実績が豊富かどうか
- 自社にスタジオ・カメラマン等のリソースの有無
- ロケ撮影、スタジオ撮影に手慣れているか
撮影案件は、主にロケ撮影とスタジオ撮影に分けられます。初回のメールやオンライン面談・商談では、必ずスタジオ・ロケ撮影に関する設備を保有しているか、自社にカメラマン等のリソースを保持しているか、確認することをおススメします。
【デザイン】イラストやモーショングラフィックを使用する場合
「イラストやグラフィック主軸の映像を作りたい」という場合の制作会社の選び方をご紹介します。
選び方:デザイン力、表現の幅
- モーショングラフィックで分かりやすいサービス映像作りたい
- サービス紹介映像を作りたい(目に見える商品がない)
- キャラクターを使った映像で競合と差別化したい
- イラストを使って親しみやすい映像に仕上げたい
こうしたイラスト制作メインの映像(モーショングラフィックス映像)を依頼する場合のチェックポイントは以下の3つです。
- 社内にグラフィック・イラスト専門のスタッフの有無
- 依頼内容に適合するイラストレーターの有無
- モーショングラフィック映像実績の確認
得意ジャンルや編集での表現をチェック
希望する映像のクオリティが実現できるかどうか、WEBサイトの実績をチェックしましょう。実績全体を見ていくことでその映像制作会社の得意ジャンルとクオリティレベルが見えてきます。

また、イラストタッチが好みでも仕上がりの映像が好みであるとは限りません。イラストに見合う編集スキルがあるか、編集上での演出も合わせてチェックしましょう。
【3DCG】CGを使って質感や技術力を訴求したい場合
「CGを使った映像を作りたい」という場合の制作会社の選び方をご紹介します。
選び方:CG技術、CGクリエイターの在籍の有無
CGが必要となるような映像は以下のような種類が挙げられます。
- 製品の質感・テクスチャを伝えられるPR動画を作りたい
- 撮影できない内部まで表現して技術力を訴求したい
- 撮影不可能なエフェクト表現を組み合わせたい
こうしたCG素材を使用する映像を依頼する場合のチェックポイントは以下の3つです。
- CGクリエイターが社員でおり、CG制作専門部所の有無
- CG技術が依頼するクオリティに到達しているか
- CGを組込んだ映像制作の実績が豊富にあるか
得意ジャンルやクオリティをチェック
WEBサイトの実績を見て、CG映像の実績が豊富かどうかを確認しましょう。実績全体を見ていくことでその映像制作会社の得意ジャンルが見えてきます。
CG化してほしいものに近い映像が無い場合は、YouTubeなどでイメージに近い参考動画を用意して、実現可能かどうか問い合わせてみるとよいでしょう。
予算を抑えるならCGセクションがある映像制作会社がベスト
3DCGは予算に占める割合が高くなる傾向にあり、CG化を希望する製品や仕上がりによっては費用が高額化する傾向があります。メールやオンライン面談・商談の際には、CGクリエイターの有無、CGセクションが社内にあるかを確認する必要があります。
社内にCGクリエイターが所属している会社ほど安い傾向にありますので予算を抑えたい場合はその点もチェックしておきましょう。特に、CG素材が映像制作内容のメインの場合は、CG制作を内製化している映像制作会社への依頼・発注を強くおススメします。
まとめ
まとめると、制作会社を選ぶ手順とポイントは以下の通りです。
- 依頼する内容を具体的に深堀り、どこを重視するかを決める
- メイン演出に強い会社をピックアップ
- WEBサイトで社内リソースやクオリティ・実績を確認
- 問い合わせへ
1を決めておくことで、映像制作会社選びの焦点がしっかりと定まります。WEBサイトは実績・強み・在籍スタッフ・機材・スタジオ・ブログなど満遍なく確認しておくと発注時に失敗が少なくなります。比較検討したい場合は2~3社に絞って行うのがおすすめです。

【補足】問い合わせ時に用意しておくとよいもの
さらに、問い合わせをスムーズに進めるために準備しておきたいもの3選をご紹介します。
▼要件シート
制作したい映像の種類・目的・伝えたいこと・ターゲット・予算などをまとめておきましょう。
▼依頼内容
「見積もりと想定スケジュールが欲しい」「見積もりと構成案が欲しい」などその会社に何を依頼したいかは事前に決めておきましょう。
▼参考映像
仕上がりイメージに近い映像を動画サイトなどで3つ程度ピックアップして添えておけば、認識違いでのトラブルを防げます。
事前の調査・準備でスムーズな映像制作を!
映像制作会社を選ぶときは、まず事前にどんな映像が作りたいかをきちんと決めておく必要があります。
その映像で軸となる演出に強い会社とマッチングできることが、よい映像制作の近道。目的や演出に適した映像を制作するためには、映像制作の実績が豊富な映像制作会社を選ぶことをおすすめします。
動画マーケでは、映像を制作する目的をヒアリングし、目的に合った演出を行ってくれる下記の制作実績豊富な映像制作会社をおすすめしています。
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中島 英太
- 企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。
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