ABEMA TV広告の出稿前に知っておきたい!広告規定と審査ポリシーとは?
動画マーケティング

ABEMA TV広告の出稿前に知っておきたい!広告規定と審査ポリシーとは?

ABEMA広告出稿

無料で視聴できるインターネット上のテレビ局として人気のABEMA(アベマ)TV。ABEMA TVではテレビCMと同様に番組視聴中に動画広告が配信されるのですが、広告主として動画広告を入稿する場合にはいくつかの注意点があります。

これらを確認しないままにしてしまうと、ABEMA TVに広告を配信するために動画広告を用意しても、そもそも商材自体がABEMA TVでCMとして流せないものだった・あるいは動画広告内の一部の表現がABEMA TV側の審査に引っかかってしまい、修正が必要になってしまった、といったことが起こりえます。

今回は広告主として、ABEMA TVに広告を出稿する前に是非知っておきたい広告規定審査ポリシーについてご説明します。これから広告出稿を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

ABEMA TV広告の概要

ABEMA TV広告(ABEMA-Ads)は、ABEMA TV上で番組を視聴している最中にテレビCMのように挿入される動画広告のことを指します。

ABEMA TV広告の概要

上図のように、番組の最中に適宜CMが差し込まれます。CMの頻度や長さは番組によって異なり、音楽関連の番組なら短い広告が高頻度に、ドラマやアニメであれば長めの広告が低頻度で挿入されるなど、コンテンツに合わせた広告配信設計がなされています。

一般的なWeb広告と同様に、ABEMA TV広告も年齢や性別などのデモグラフィックデータによるターゲティングに加え、ユーザーの興味関心内容に合わせた広告配信が可能です。ABEMA TVの視聴者は18~34歳の比較的若年層が厚いので、若年層に向けた動画広告が特に効果を発揮しやすいと言えます。

番組視聴中に配信され、YouTube広告のようにスキップすることができないので、ユーザーがCM中に番組の視聴をやめない限りは、基本的に広告を最後まで視聴してもらうことが可能です。完全視聴率(広告を最後まで視聴してもらえる確率)が非常に高く、多くの情報量をユーザーに伝えきることができます。

ABEMA TV広告の入稿規定

ABEMA TV広告に出稿する動画広告は、どんな動画でもいいわけではありません。秒数やサイズなど、細かな規定があるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。細かな動画の仕様は修正できることが多いですが、下記2点には注意が必要です。

  • 動画の尺
  • アスペクト比

他の媒体で広告配信している動画をそのままABEMA TV広告にも流用しようとしても、秒数が適合しなければ編集が必要になりますし、アスペクト比が異なればさらに大がかりな編集をしなければなりません。

以下に入稿規定として定められている内容を掲載しておくので、自社の動画広告が入稿規定がクリアできるかどうかを確認する際にご活用ください。これから動画を制作する方は、以下の表に合わせた仕様で動画を用意しましょう。

項目入稿規定
CM尺15秒、30秒、60秒、90秒、120秒、150秒、180秒、300秒
コンテナフォーマットMP4
フレームサイズFullHD(1920×1080)
アスペクト比16:9
映像ビットレート(ターゲット・平均)20Mbps
エンコードモード2 Pass VBR(VBR上限30Mbps)
スキャンの種類プログレッシブスキャン
コーデックH.264
フレームレート29.97fps
プロファイルHigh ProfileもしくはMain Profile
音声チャンネルタイプStereo 2ch
音声コーデックAAC-LC
音声ビットレート320kbps
音声ビット深度・サンプリング周波数16bit/48kHz
音声ピーク値-1dBTP(もしくは-3dBFS)以下
音声平均ラウドネス値-18.0LUFS±1LU
総ファイルサイズ容量制限なし
ファイル名半角英数字・記号(全角文字NG)
ノンモン前後に0.5秒の無音部分を挿入

ABEMA TV広告の審査基準とポリシー

さて、動画が入稿規定をクリアしているだけではまだ不十分です。ABEMA TV広告に動画広告を出稿するには広告審査もクリアする必要があります。

ジャンルによっては絶対にABEMA TV広告で配信できない動画広告も存在するので、まずは自社の計画している動画広告がABEMA TV広告の審査をクリア出来る可能性があるか先に確認しておきましょう。

テレビCMの基準に準拠

前提として、ABEMA TV上で配信される広告はTVCMの基準に準拠しています。テレビに出せない広告はABEMA TVでも出せないということですね。主に以下のような内容が広告表現としてNGになるので注意しましょう。

  • 虚偽や誇張、根拠のない最上級表現:「売り上げ業界No.1」「満足度第一位」など
  • 暴力的・残酷な表現:暴行・殺害シーンなどの衝撃的な表現
  • 差別的な表現:ジェンダー・人種・職業などあらゆる内容の差別的表現が対象
  • 性的な表現:性的描写、および性的な内容を露骨に想起させる広告はNG
  • 他者を誹謗中傷する表現:他社商品を蔑むような広告表現はNG
  • 過度に射幸心を煽る表現:ギャンブルや投資でお金が儲かるなどといった露骨な表現
  • 薬事法等に違反する表現:「飲むだけで◯kg痩せる」「塗るだけでシミが消える」など、規制対象となる表現
  • サブリミナル的表現:潜在意識に作用する心理効果を狙った広告表現
  • 激しい光の点滅や色転換:激しいフラッシュの点滅や細かなフレームごとに画面全体の色が切り替わるような表現

その他の審査基準

その他特徴的な審査基準として、以下の内容も掲載不可とされています。

  • ABEMAのブランド保護の観点から出稿できない広告(金融・パチンコなど)
  • ABEMA TVの競合にあたる他動画サービスなどの広告

また、ABEMA TVを運営する株式会社ABEMA TVはサイバーエージェントとテレビ朝日の出資によって誕生した背景があるので、テレビ朝日の競合にあたる広告も掲載不可とされています。

なお、掲載可否については審査までに問い合わせることである程度確認を取ることができるので、不安な場合は事前に確認を取っておきましょう。

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ABEMA TV広告の審査~配信までの流れと期間

ABEMA TV広告出稿にあたっては、下記の順番で出稿準備が進みます。

  1. 広告審査
  2. 申し込み・入稿
  3. 配信開始

詳しくは、下記の図を参考にしてください。

審査~配信までの流れと期間

思い立って今すぐ広告配信!というわけにはいかないので、スケジュールにはなるべく余裕を持っておきましょう。公式では、広告配信開始の半月ほど前に掲載可否の審査に出すことが推奨されています。

ABEMA TV広告のよくある不承認理由

広告審査に落ちてしまうと動画を修正しなくてはならず、時間とコストを消費することになってしまいます。そうならないためにも、審査に引っかかってしまうかもしれない要素については動画制作・企画の時点で気をつけなければなりません。

こちらでは、ABEMA TV広告でよくある不承認理由について解説していきます。動画制作の前に必ず確認しておきましょう。

広告出稿できない商材ジャンル

前述の通り、金融・パチンコなどのABEMA TV広告での広告配信が禁止されているジャンルの広告の場合は、広告配信を行うことが出来ません。まずは前提として、自社の広告がABEMA TV広告で配信することが禁止されているジャンルに該当しないか確認しましょう。

誇大広告

景品表示法において「優良誤認表示」や「有利誤認表示」と呼ばれる広告表現は違法であり、ABEMA TV広告に出稿することもできません。

一部の例として、客観的な調査に基づかない「業界No.1」などの表現や、実際には難しい条件が設定されているにもかかわらず、「気に入らなければ返品可能」と宣伝することが該当します。

力強い言葉で自信を持って宣伝したいと力んでしまうと、悪意なく誇大広告に該当してしまう場合があるので注意しましょう。

薬機法

健康食品や化粧品、飲料などの身体に対する効果を訴求する場合は、非常に繊細な配慮が必要です。こちらも意図せず薬機法違反とされてしまう可能性があります。
「たった◯ヶ月で◯kg痩せる!」「シミ・シワが消える!」など、薬機法で定められた表現を逸脱してしまわないよう注意が必要です。

まとめ

ABEMA TV広告(ABEMA-Ads)に広告出稿する際に事前に知っておきたい広告規定・審査ポリシーについてまとめました。どの広告媒体にも入稿規定は存在し、それぞれ少しずつ内容が異なるので、YouTube広告やTVer広告など、他にも動画広告の出稿を検討している場合にはそれぞれの規定を予め確認しておきましょう。

無計画に動画広告を先走って制作してしまうと、いざ入稿!となった際に計画していた広告媒体では用意した動画広告を配信できないことが判明する、といったことも起こり得ます。

ただ、様々な広告媒体の審査を加味して動画制作を進めるのは意外と事前調査と神経を使うもの。制作会社を選ぶ際は、Web広告媒体への広告出稿に適した動画の制作が可能な制作会社を選ぶことが重要です。

動画マーケでは、ABEMA TV広告(ABEMA-Ads)の広告媒体出稿への実績が豊富で、CM制作・映像制作までを一貫して任せられる、下記の映像制作会社をおすすめしています。

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安藤 舞
制作会社から広告代理店へ。デジタル広告キャンペーンの立案や運営に携わる。
クライアントと密接に協力して、ブランドの目標に合わせたABEMAを活用したカスタム戦略を開発。
彼女の専門知識と洞察力により、クライアントの需要を正確に把握し、広告予算を最大限活用しながら効果的なキャンペーンを実施する。