YouTubeインストリーム広告の特徴とメリット・デメリット
動画マーケティング

YouTubeインストリーム広告の特徴とメリット・デメリット

YouTube広告運用

動画広告といえば、YouTubeで動画を視聴する際に流れるインストリーム広告を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。YouTubeインストリーム広告はブランドの認知拡大だけでなく、商品やサービスへの理解を促進させられるため、うまく活用することで大きな利益を生み出します

今回は、YouTubeのインストリーム広告の種類やそれぞれの特徴、配信のタイミング、課金方式などについて詳しく解説していきます。インストリーム広告のメリット・デメリットや効果を上げるためのコツについてもあわせてご紹介していますので、YouTubeインストリーム広告の配信を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

YouTubeインストリーム広告とは?配信パターン3つをご紹介!

YouTubeインストリーム広告とは、YouTubeで動画を視聴していると流れてくる動画広告のこと。挿画の最初や最後、途中など、さまざまなタイミングで配信されるYouTubeインストリーム広告ですが、このタイミングがユーザーの視聴率や離脱率に大きく影響します。
YouTubeインストリーム広告の配信パターンにはどのようなものがあるのか、それぞれの違いや特徴を把握しておきましょう。

配信パターン1:プレロール動画広告

プレロール動画広告

プレロール動画広告とは、動画が再生される前に流れる広告のこと。
動画本編が始まる前に表示されるため、ユーザーは必ず広告を見ることとなります。したがって、視聴率が高くなりやすく、ブランドの認知拡大やリーチに効果を発揮します。

配信パターン2:ミッドロール動画広告

ミッドロール動画広告

ミッドロール動画広告とは、動画の途中で流れる広告のこと。YouTubeでは8分を超える動画にのみ適用可能で、長尺の広告の場合、一定の間隔を置いて複数設置されることもあります。
動画の途中で表示されるため、動画の続きを見たいユーザーは必ず広告を見ることとなり、ユーザーの離脱率が低くなる傾向にあります。

配信パターン3:ポストロール動画広告

ポストロール動画広告

ポストロール動画広告とは、動画が終わった後に流れる広告のこと。動画本編が終わってから表示されるため、ユーザーは広告を見ずに画面を閉じてしまう可能性が高く、離脱率が高くなりやすい傾向にあります。

そのため、ポストロール動画広告を制作する際は、動画の内容との関連性を持たせたり、ユーザーの興味・関心を惹きやすいクリエイティブにするなど、離脱を防ぐための工夫が必要になります。ただし、広告を最後まで見てくれたユーザーは商品やサービスに興味を持っていると判断できるため、購入や資料請求などのアクションにつながりやすいといえるでしょう。

2種類のYouTubeインストリーム広告とそれぞれの特徴

YouTubeインストリーム広告は主に2種類に分けることができ、仕様や広告の秒数、課金方式などが異なります。それぞれの特徴を把握し、広告を配信する目的に適したインストリーム広告を選びましょう。

種類仕様課金方式特徴
スキップ可能なインストリーム広告5秒後にスキップできるCPV(Cost Per View)課金
※1回視聴されるごとに
課金あるいはCPM課金
・広告の秒数に制限なし
・視聴率の高いユーザーに
配信が最適化される
スキップ不可のインストリーム広告スキップできないCPM(Cost Per Mille)課金
※1,000回表示ごとに課金
・広告の秒数は最大15秒
・商品やサービスへの
理解促進に有効

スキップ可能なインストリーム広告(スキッパブル型)の特徴

スキップ可能なインストリーム広告(スキッパブル型)の特徴

出典:動画広告フォーマットの概要 – Google 広告 ヘルプ

スキップ可能なインストリーム広告とは、広告が再生されてから5秒が経過すると「広告をスキップ」というボタンが広告の右下に小さく表示され、スキップできるようになる広告のこと。広告の秒数に制限がなく、中・長尺の動画の中にユーザーに伝えたい情報を盛り込めるのが特徴です。

また、スキップ可能なインストリーム広告では、どういったユーザーが広告をスキップせずに最後まで見てくれたのかをGoogleが学習し、視聴率(=関心度)の高いユーザーに対して配信が最適化されるように。
これにより、スキップ可能なインストリーム広告では、商品やサービスの購入につながりやすい、視聴率の高いユーザーに効率よく接触できるようになります。

スキップ不可のインストリーム広告(ノンスキッパブル型)の特徴

スキップ不可のインストリーム広告(ノンスキッパブル型)の特徴

出典:動画広告フォーマットの概要 – Google 広告 ヘルプ

スキップ不可のインストリーム広告とは、広告の右下に「広告の後に動画が再生されます」と表示されるスキップ機能が付いていないインストリーム広告のこと。広告の秒数は最大15秒までと定められています。

スキップ不可のインストリーム広告は、広告が表示されたすべてのユーザーに必ず最後まで見てもらえるため、15秒間に伝えたい内容を入れ込むことができれば、商品やサービスへの理解を促進させられます

スキップ可能かスキップ不可、どちらのインストリーム広告を選ぶべきかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
YouTubeインストリーム広告】スキップ可能な広告と不可の広告の違い│どちらを出稿するのがオススメ?

インストリーム広告の課金タイミング・費用相場

インストリーム広告は、種類によって課金されるタイミングや費用相場が異なります。どのタイミングで課金されるのか、費用相場はいくらぐらいなのかについて見ていきましょう。

インストリーム広告の課金タイミング・費用相場

スキップ可能なインストリーム広告=CPV課金(視聴課金)

CPV(Cost Per View)課金とは、広告が1回視聴された、もしくはクリックなどの操作が行われたタイミングで課金される課金方式のこと。YouTube広告では、30秒以上の視聴(30秒以下の広告の場合は最後まで)で1回の視聴としてカウントされます。

CPV課金は主にスキップ可能なインストリーム広告で採用されており、YouTube広告の場合、30秒経過せずにスキップされた場合は課金されません。そのため、商品やサービスへの関心度が高く、商品購入や資料請求などのアクションにつながりやすいユーザーにのみ広告費用を投下することができます。

また、スキップ可能なインストリーム広告では、1,000回表示あたりに支払う金額を設定し、1,000回表示されたタイミングで課金されるCPM(Cost Per Mille)課金を設定することもできますが、動画マーケではCPV課金の方がユーザーに見てもらいやすい配信が可能になると考えています。

スキップ可能なインストリーム広告の費用相場

  • CPV課金=1回視聴、もしくはクリックされるごとに2~4円
  • CPM課金=1,000回表示あたり400~800円(1回表示あたり0.4~0.8円)

スキップ不可のインストリーム広告=CPM課金(表示課金)

CPM(Cost Per Mille)課金とは、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用をあらかじめ設定しておき、1,000回表示されたタイミングで課金される課金方式のこと。表示回数で金額が決まっているため、広告がクリックされた場合でも費用の変動はありません。

CPM課金では、できるだけ多くのユニークリーチ(広告が表示されたユーザーの総数)を獲得できるよう、入札単価が最適化されます。

スキップ不可のインストリーム広告の費用相場

1,000回表示あたり600~800円(1回表示あたり0.6~0.8円)

YouTubeインストリーム広告のメリット

YouTubeインストリーム広告のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

費用対効果が高い

スキップ可能なインストリーム広告は、最初の5秒経過後に動画がスキップされた場合は課金されないため、自社や商品・サービスに対して興味のない、広告をスキップしたユーザーに対する無駄な費用がかかりません。
動画をスキップせずに見てくれた、商品・サービスに関心を持っている見込み顧客に対してのみ課金できるため、費用対効果が高い広告だといえます。

また、スキップ不可のインストリーム広告の場合は、15秒間スキップされない前提で広告を制作できるため、自由な動画構成が可能に。テレビCMやウェブサイト掲載用の動画をそのまま流用できるため、制作費をかけずに広告を配信することもできます。

認知拡大に最適!

認知拡大に最適!

スキップ不可のインストリーム広告は、必ずユーザーに広告を最後まで見せられるため、潜在顧客に対して幅広くリーチでき、認知拡大に効果を発揮します。

スキップ可能なインストリーム広告の場合でも、最初の5秒間はユーザーに必ず見てもらえます。そのため、5秒間でユーザーに伝えたいメッセージをうまくまとめたり、商品名・サービス名などをアピールできれば、5秒後にスキップされたとしても、最初の5秒間分の情報は無料でユーザーに発信することができます。

リマーケティングが可能!

YouTubeインストリーム広告では、ユーザーの動画視聴履歴や登録しているチャンネル、動画に対する評価などのリストを活用することで、自社の商品・サービスへの関心度が高いユーザーに対して効率よく広告を配信できます。

YouTubeインストリーム広告のデメリット

YouTubeインストリーム広告を配信する際は、メリットだけでなくデメリットについても把握しておかなければなりません。デメリットにはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

クリエイティブの質がパフォーマンスにダイレクトに影響する

YouTubeインストリーム広告は、クリエイティブの質が広告効果に大きく影響します。特にスキップ可能なインストリーム広告の場合、最初の5秒間でユーザーに興味を持ってもらえなければスキップされてしまい、広告を見てもらうことができません。そのため、最初の5秒間に伝えたい内容を入れ、なおかつユーザーが続きを見たいと思えるような、興味を惹くクリエイティブを制作する必要があるのです。

また、スキップ不可のインストリーム広告の場合でも、前半部分でユーザーの興味を惹くことができれば、広告の内容に集中してもらえるようになり、強制的に広告を見せられているという不快感を軽減できるでしょう。

質の高いクリエイティブが制作できれば、YouTubeインストリーム広告で認知獲得や収益化などの効果が得られます。しかし、質の高いクリエイティブを制作するためには、時間や人手などのコストが必要に。
とはいえ、自社でコストをかけてインストリーム広告を制作しても、効果を得られなければ意味がありません。効果的なインストリーム広告を制作するためには、高度な専門技術と客観的な視点を持った広告制作会社に依頼することも検討してみましょう。

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

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ユーザーを不快にさせる可能性がある

YouTubeで動画を視聴する際、広告が流れることで不快な思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。特にスキップできないスキップ不可のインストリーム広告の場合、ユーザーに強制的に広告を見せることになるため、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性が高いです。

不快感を持たれやすいYouTubeインストリーム広告だからこそ、自社や商品・サービスにマイナスなイメージをつけてしまわないよう、広告の内容に十分注意して制作するようにしましょう。

YouTubeインストリーム広告で効果を上げるための3つのコツ

質の高いクリエイティブを制作できれば、認知獲得や収益化などの効果を得られるYouTubeインストリーム広告。では、効果を上げるためにはどのようなことに注意して広告を制作すべきなのでしょうか。
こちらでは、YouTubeインストリーム広告で効果を上げるための3つのコツについてご紹介します。

1.ユーザーの興味を惹く内容を冒頭5秒間に持ってくる

ユーザーの興味を惹く内容を冒頭5秒間に持ってくる

スキップ可能なインストリーム広告の場合は特に、ユーザーが広告を視聴するかどうかを判断する最初の5秒間をいかに魅力的に作り込むかが重要になります。伝えたい情報を入れ、なおかつユーザーの関心を惹くクリエイティブを制作しなければなりません。

ユーザーに続きが見たいと思わせる必要があるため、最初の5秒間でユーザーの興味を惹き、後から商品やサービスの詳細な紹介を行うのがいいでしょう。「〇%オフ!」や「〇日間限定!」などのインパクトのある訴求は、ユーザーの興味を惹きやすく印象にも残りやすいため、最初の5秒間に入れることをおすすめします。

また、スキップ不可のインストリーム広告の場合も、広告の冒頭で自分にとって有益な情報だとユーザーに感じさせることができれば、不快感を持たれることなく広告を見てもらえます。
YouTubeインストリーム広告を制作する際は、冒頭のクリエイティブが最も重要だということを意識しておきましょう。

2.ミュートにしていても伝わる表現を意識する

ミュートにしていても伝わる表現を意識する

ユーザーがYouTubeを見ている状況はさまざまです。テロップを付けたり字幕を表示できるYouTubeでは、ユーザーが動画を必ずしも音声ありで見ているとは限りません
YouTubeインストリーム広告を制作する際は、テロップなどの文字情報を活用し、動画をミュートにしていても内容が伝わるような工夫が必要になります。

3.ターゲットを意識した動画クリエイティブを制作する

ターゲットを意識した動画クリエイティブを制作する

YouTubeインストリーム広告で効果を上げるために重要なのは、広告を見たユーザーに「自分にとってメリットがある商品・サービスだ」と思わせること。
YouTubeインストリーム広告は、年齢や性別、職業だけでなく、ユーザーが興味・関心のあるものごとのカテゴリを詳細に設定して制作できるため、広告が表示されているユーザーは、商品・サービスに興味を持っているはずなのです。それにもかかわらず、スキップされたり不快感を持たれてしまうということは、ユーザーが自分ごととして捉えられないクリエイティブになっている可能性があります。

YouTubeインストリーム広告を制作する際は、ユーザーの持つ悩みや課題に寄り添い、ユーザーが自分ごととして捉えられるクリエイティブになるよう意識しましょう。

また、スキップ可能なYouTubeインストリーム広告では、広告が最後まで視聴された割合や、どのようなユーザーにスキップされたのかなどを分析することができます。広告配信後も分析結果をもとに課題を抽出し、PDCAを回しながらブラッシュアップしていくことが大切です。

まとめ

YouTubeインストリーム広告の種類やメリット・デメリット、効果を上げるためのコツなどについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

YouTubeインストリーム広告を配信する際は、スキップ可能・スキップ不可のインストリーム広告の違いや特徴、課金タイミングを把握し、広告を配信する目的にあわせて配信パターンを選ぶことが重要です。
また、YouTubeインストリーム広告を制作する際は、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで、お話しした3つのコツを押さえ、ユーザーの興味を惹けるような動画クリエイティブを制作するようにしましょう。

YouTubeインストリーム広告の制作・運用にお悩みの場合は、YouTube動画広告の運用に長けたプロに相談するのがおすすめです。ターゲットを意識したクリエイティブでユーザーを惹きつけ、効果的な方法で配信・運用を行ってくれるでしょう。

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管野 優
BtoB、BtoC問わず幅広い領域で、動画を活用したマーケティングを支援。
SEOにも詳しく、動画フォーマットを基軸に、認知~獲得まで様々なKPIを指標としたプロモーションの提案・実行を担当。
動画メディアの中で最もシェアの広いYouTube広告をメインで担当するチームのマネージャーに。