【保存版】YouTube広告のターゲティング手法9種を一覧でご紹介
動画マーケティング

【保存版】YouTube広告のターゲティング手法9種を一覧でご紹介

YouTube広告運用

これからYouTube広告の展開を考えているが、YouTube広告では自社のターゲットへ的確にアプローチすることはできるのだろうか?そう考えて本記事にたどり着いた方も多いことでしょう。

おそらく、企業の広報・マーケティング担当者の方は自身で直接ターゲティング設定をするわけではないかと思います。しかし、YouTube広告でできるターゲティング手法を知ってさえいれば、WEB広告の運用会社から提案された設定案に穴があった場合、それを事前に見抜き、自社の実現したいターゲット設定へと的確に導くことができます。

そこで、本記事ではYouTube広告のターゲティング手法9種の詳細と使いこなし方について徹底解説します。

目次

ターゲティング手法1.ユーザー属性(年齢・性別・子供の有無・世帯収入)

ユーザー属性(年齢・性別・子供の有無・世帯収入)

YouTube広告では、広告を表示したいユーザー層の属性(年齢や性別、子供の有無、世帯収入)に応じたターゲティングが可能です。

性別

性別

性別は「男性」「女性」「不明」のいずれか、もしくは組み合わせによる指定が可能です。

ターゲットの性別がどちらか決まっているものの、オーディエンス母数の不足が懸念される場合は、性別「不明」層も含めたうえで、狙いたい性別のユーザーが興味を持ちやすい「興味・関心」を指定するなどの設定を行うと良いでしょう。

年齢

年齢

YouTube広告におけるターゲティングの年齢区分は以下のとおりです。

  • 18~24才
  • 25~34才
  • 35~44才
  • 45~54才
  • 55~64才
  • 65才以上
  • 不明

18歳未満のターゲティングは「不明層」を選ぼう

YouTube広告では、18歳未満のターゲティングを行うことができません。そのため、18歳未満のユーザーに対してアプローチしたい場合は年齢「不明」を選択する必要があります。

ただし、年齢「不明」層の中には18歳以上のユーザーも含まれるため、後に紹介する「プレースメントターゲティング」を組み合わせたり、「子供の有無」カテゴリで子供ありを除外するなどの設定を行うことを推奨します。

子供の有無

子供の有無

「子供なし」「子供あり」「不明」の3つから指定できます。

子どもがいる母親やファミリー層、また、独身世帯や18歳未満のターゲットに対して有効な項目です。ターゲット設定に子供の有無が大きく関わるケースで活用することを推奨します。

世帯収入

世帯収入

世帯収入は、「上位10%」「11~20%」「21~30%」「31~40%」「41~50%」「下位50%」「不明」の7つのグループに分類しての絞り込みが可能です。

ただし、世帯収入ターゲティングにおいては、属性を特定する詳細な仕様が開示されておらず、現在のところターゲティングの正確性にも疑問が残ります。配信初月は世帯収入による設定を行わずに配信を行い、配信結果を見ながら著しくパフォーマンスの良い(悪い)収入レベルがあれば、絞り込みをかけていくことが賢明といえます。

ユーザー属性ターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品が洗濯用洗剤の場合を例にして、ユーザー属性ターゲティングの活用事例をご紹介します。

YouTube広告で費用対効果の高い配信を目指す場合、まずはもっとも購買意欲の高いターゲット像を明確にする必要があります。例えば、洗剤を中心に販売する会社が、今回新商品としてリリースした洗濯用洗剤の認知をYouTube広告で獲得したいとします。

プロモーション対象商品が『洗濯用洗剤』の場合

これまでの洗剤の販売実績を見ると、女性の購入が8割近くを占めることが明らかでした。こうした場合、「性別」は【女性】のみに絞り込むことが推奨されます。男女ともに配信してしまうと、購入に繋がりにくい男性に対して余計な広告費が投下されることになり、プロモーション効果が半減してしまうためです。

さらに、年齢別においてはどの層からも一定数購入されるものの、特に30~50代のファミリー層が多いことが顧客アンケートなどから分かっているとします。そうした場合もやはり「年齢」を当年齢層に区切りますが、費やせる予算規模や他の年齢層との購入率の差なども吟味するとさらに効果的です。例えば、広告費予算を十分に確保できる場合は少し広めの【25~64歳】をターゲットに、予算が限られており30代が突出して購入率が高い場合は【25~44歳】に、といった具合に調整すると良いでしょう。

「子供の有無」に関してはファミリー層の購入意欲が高いことが明らかなので【子供あり】を選択します。そのほか、例えば洗剤の販売価格が競合と比べて安価な場合、顧客の収入レベルが商品購入率に影響を与えるものではないと仮説を立て、「世帯収入」は【全収入レベル】に対して配信することを選びます。

このように、もっとも購入意欲の高い見込み客をイメージしておくことで、無駄な配信を減らし、費用対効果の高いプロモーションを実現することが可能となります。ただし、ターゲット像に明確な根拠が無かったり、購買意欲などに有意な差がないと考えられるケースでは、広めにターゲットを取っておき、テスト配信後にターゲット設定を調整していくことをオススメします。

ターゲティング手法2.詳しいユーザー属性

詳しいユーザー属性

詳しいユーザー属性でのターゲティングでは、ターゲットの「子供の年齢」「配偶者の有無」「最終学歴」「住宅所有状況」「就業中の業種・会社規模」の指定が可能です。

オーディエンスサイズ(ターゲットの母数)に余裕がある場合は、絞込み条件として検討すると良いでしょう。

子供の有無

詳しいユーザー属性-子供の有無

「子供の有無」の名称は先に「ターゲティング手法1.ユーザー属性」にて紹介したターゲティング名称と同じなのですが、こちらの設定では、「子供あり世帯における子供の年齢」を指定できます。選べる項目は以下のとおりです。

【子供あり】

  • 子供あり(0~1歳の乳児)
  • 子供あり(1~3歳の幼児)
  • 子供あり(4~5歳の幼稚園児)
  • 子供あり(6~12歳の小学生)
  • 子供あり(13歳~17歳)

配偶者の有無

詳しいユーザー属性-配偶者の有無

配偶者の有無は以下の3つの選択肢から選ぶことができます。デートサービスであれば「独身」を選択、ファミリー向けサービスであれば「既婚」を選択するなどの活用が考えられます。

  • 独身
  • 交際中
  • 既婚

教育

詳しいユーザー属性-教育

「教育」カテゴリでは、ユーザーの最終学歴を選択することが可能です。選択肢には次の4つがあります。

【最終学歴】

  • 高校卒
  • 学士号
  • 大学院卒
  • 現役の大学生

アルバイト情報などの訴求で「現役の大学生」を選択したり、「18~24歳」「高校卒」のターゲティングを組み合わせて求人を出すなどの活用が可能です。

住宅所有状況

詳しいユーザー属性-住宅

「住宅所有状況」のカテゴリでは次の2つの選択肢から選ぶことができます。

  • 住宅所有
  • 賃貸

不動産関係や住宅関連のサービスで活用できる場面が多いでしょう。

就業状況

詳しいユーザー属性-就業状況

「就業状況」のカテゴリでは、現役世代(現在何かしらの職業に従事するユーザー)の業種や、所属する会社の規模を選択できます。特定の業種に関連するサービスや、中小企業や大企業をターゲットとしたサービスを展開したい場合に活用できる項目です。

【業種】

  • サービス業
  • テクノロジー業界
  • ヘルスケア業界
  • 不動産業界
  • 建設業
  • 教育機関
  • 製造業
  • 金融業界

【社員数】

  • 小規模雇用者(従業員数: 1~249 人)
  • 大規模雇用者(従業員数: 250~10,000 人)
  • 超大規模雇用者(従業員数: 10,000 人以上)

詳しいユーザー属性ターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品が住宅リフォームの場合を例にして、詳しいユーザー属性ターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『住宅リフォーム』の場合

京都でとある住宅のリフォーム業を営んでおり、見込み客に対してYouTube広告を配信したい場合には、どのようなターゲティングを行うべきでしょうか。例えば、これまでの販売傾向から、住宅リフォームの発注者は50~60代の既婚者層が全体の7割を占め、居住環境は戸建て・マンションが半々程度であることが分かっているとします。

予算は毎月30万円程度と限られているため、できる限り確度の高い見込み客に対して集中的に予算投下したいところ。そこで、まずは基本設定である「年齢」を【45~64歳】に、また「配信地域」を【京都周辺地域】に絞ります。さらに、詳しいユーザー属性である「住宅所有状況」を【住宅所有】にチェックを入れたうえで、「配偶者の有無」は【既婚】とします。

こうすることで、もっとも成約しやすいユーザー層のみに対してアプローチすることができ、費用対効果の高い配信が期待できます。

ターゲティング手法3.地域

地域

YouTube広告では、以下のような要素からユーザーの所在地を割り出し、指定の地域にいるユーザーに対してアプローチすることが可能です。

  • ユーザーのIPアドレスやスマホの位置情報
  • ユーザーが関心を示している地域の検索語句や過去の検索履歴

地域ターゲティングには、「地名によるターゲティング」と「範囲によるターゲティング」の2種類があります。

地名によるターゲティング

地名によるターゲティング

地名によるターゲティングでは、都道府県または一部の市町村郡を指定して配信・除外することが可能ですが、郵便番号や施設名での指定はできないため注意が必要です。

範囲によるターゲティング

範囲によるターゲティング

半径によるターゲティングでは、特定の地点から半径(単位「マイル」「km」のいずれかを選択)を指定した範囲に対しての広告配信が可能です。指定できる内容は次のとおりです。

  • 地名(都道府県・市町村群)
  • 特定の住所
  • 郵便番号
  • 施設名

動画広告と検索・ディスプレイ広告との地域ターゲティングの違い

Googleディスプレイキャンペーンや検索キャンペーンでは「範囲によるターゲティング」にてピンモード(任意の場所にピン刺し)による半径指定が可能ですが、(YouTube広告を含む)動画キャンペーンでは不可となるため注意が必要です。

また、Googleディスプレイキャンペーンや検索キャンペーンの地域ターゲティングでは、デフォルトの設定として以下のユーザーが対象になります。

  • 対象地域にいるユーザー
  • 対象地域をよく訪れるユーザー
  • 対象地域に関心を示したユーザー(設定により変更可能)

一方、YouTube広告においては、ユーザーの所在地(対象地域にいるユーザーおよび対象地域をよく訪れるユーザー)が配信の対象となります。

地域ターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品がパン屋の場合を例にして、地域ターゲティングの効果的な活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『パン屋』の場合

とある地域で高級パン屋を新規オープンするため、店舗の認知を獲得したいとします。高級パン屋は当該地域では珍しく、店のUSPやコンセプトもしっかりとしていれば、自宅から多少距離があっても足を運ぶお客様は存在するでしょう。そうした場合は「地名によるターゲティング」で都道府県単位、あるいはいくつかの市区町村単位でターゲティングを行うことが効果的と考えられます。

一方、地域密着型で古くからパン屋を営んでおり、新たな新規顧客層を取り込むため、店舗に足を運んだ方限定のキャンペーンをYouTube広告にて告知したい場合は「ユーザー所在地からの距離」が重要です。近隣ユーザーの来店動機としては「一般的なパン屋だが、キャンペーンがあるなら行ってみよう」といった心理が働く可能性は高いですが、遠方のユーザーが来店するきっかけにはなりにくいためです。そうした場合は「範囲によるターゲティング」が望ましいでしょう。

ターゲティング手法4.スケジュール(曜日・時間帯)

スケジュール(曜日・時間帯)

YouTube広告では、広告を配信する曜日・時間帯を指定できます。これにより、コンバージョンの発生しやすい時間帯のみに絞り込んだり、営業日のみに絞って広告を配信することが可能になります。曜日・時間帯の指定可能範囲は以下のとおりです。

【曜日】

  • すべての曜日
  • 月曜日~金曜日
  • 土曜日~日曜日
  • 月曜日
  • 火曜日
  • 水曜日
  • 木曜日
  • 金曜日
  • 土曜日
  • 日曜日

【時間帯】

0:00~23:45
※15分刻みで選択可能
※終日配信の場合は0:00~0:00にて設定

スケジュールターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品が歯科クリニックの場合を例に、スケジュールターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『歯科クリニック』の場合

歯科クリニックで新患への認知を図るために、YouTube広告を配信するケースを考えます。この歯科クリニックでは新患の年齢層は幅広いものの、単価の高い自由診療は40~50代の働く成人層がもっとも多いことが分かっています。そのため、当該ユーザー層に対して広告を配信したいところですが、働く成人層であるため、平日の日中はYouTubeを見る時間がないことが推測されます。そこで、このクリニックでは下記のようなスケジュールで広告を配信することが望ましいと考えられます。

  • 月曜日~金曜日:18:00~24:00
  • 土曜日~日曜日:7:00~24:00

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

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ターゲティング手法5.デバイス

デバイス

YouTube広告におけるデバイスターゲティングでは「デバイスごとの指定」、また「スマートフォン・タブレット向けの詳細指定」が可能です。

デバイスごとの指定

デバイスごとの指定

「パソコン」「モバイル」「タブレット」「テレビ画面」の4つの選択肢から配信したいデバイスを選択して配信できます。

初期設定では「すべての対象デバイス」になっていますが、例えば「アプリに関する広告なのでパソコンへは配信しない」といった設定や、「モバイルからのコンバージョンが好調なので、モバイルのみに絞って配信」といった活用が可能です。

YouTube広告での認知施策におすすめな「テレビ画面」指定

YouTube広告によって商品やサービスの認知度や好意度の向上を目指す場合、配信先のデバイスとして「テレビ画面」がおすすめです。スマートテレビが普及する現在、テレビでのYouTube視聴は急増しており、また他のデバイスと比べて視聴画面が大きいこと、複数人で視聴されるケースが多いことなどから、認知率の向上につながりやすいといわれています。

スマートフォン・タブレット向けの詳細指定

スマートフォン・タブレット向けの詳細指定

かなりニッチなターゲティングですが、スマートフォンやタブレット向けの詳細設定として以下が選択可能です。

【オペレーティングシステム】

  • Android
  • BlackBerry
  • iOS
  • webOS
  • Windows Phone

【デバイスのモデル】

  • Android
  • iOS
  • Windows Phone
  • その他/不明
  • 不明

※上記よりさらに詳細な絞り込みが可能
(例:iOS > Apple > iPhone > iPhone11 Pro / Android > Google > Google Pixel 7 など)

【ネットワーク】

  • Wi-Fi
  • 日本(KDDI/au・NTT DoCoMo・SoftBank・楽天モバイル)

スマートフォンの特定機種やキャリアに関連する商品・サービスの広告を展開予定であれば、こちらのターゲティングを大いに活用できるでしょう。

デバイスターゲティングの効果的な活用事例

デバイスターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が大学のオープンキャンパスの場合

プロモーション対象商品が『大学のオープンキャンパス』の場合

とある大学にて、オープンキャンパスの来場促進を目的としたYouTube広告を配信するとします。この大学では、過去のオープンキャンパスの予約の多くが高校生の子ども自身で行われることが分かっており、予約時のデバイスの9割がスマートフォンであることが分かりました。こうした場合、当該ユーザー層の刈り取りにはスマートフォンへの配信がもっとも効率的であると考えられるため、「デバイスごとの指定」では【スマートフォン】のみを選択します。

プロモーション対象商品がWi-Fiルーターの場合

プロモーション対象商品が『Wi-Fiルーター』の場合

Wi-Fiルーターの認知をYouTube広告で取りたいときには、すでにWi-Fiが使用できる環境にいるユーザーは見込み客として対象外となることが想定されます。そうした場合、「ネットワーク」【Wi-Fi】のユーザー層を除外設定すると良いでしょう。

ターゲティング手法6:興味・関心(アフィニティ・インテント)

興味・関心(アフィニティ・インテント)

YouTube広告では、ユーザーの興味・関心に基づいて広告配信を行えます。

アフィニティ・カテゴリ

アフィニティ・カテゴリ

「アフィニティ」とは、ユーザーが恒常的に興味・関心を示しているトピックを指します。YouTube広告では、アフィニティとして以下の大カテゴリが用意されています。

【アフィニティ(大カテゴリ)】

  • スポーツ、フィットネス
  • テクノロジー
  • ニュース、政治
  • フード、ダイニング
  • メディア、エンターテイメント
  • ライフスタイル、趣味
  • 乗り物、交通機関
  • 家庭、園芸
  • 旅行
  • 美容、健康
  • 買い物好き
  • 銀行、金融

※実際には、上記よりさらに詳細な「小カテゴリ」が複数存在します。
(例:スポーツ、フィットネス > スポーツファン > サッカーファン など)

アフィニティはユーザーが直近で関心を抱いている(もしくは購買意向を持っている)「インテント」とは異なり、ユーザーが普段から興味・関心を寄せているトピックです。そのため、インテントカテゴリよりもオーディエンスサイズ(ターゲットユーザーの母数)が大きく、幅広いユーザーに対してリーチしたい場合での活用を推奨します。

購買意向の強いオーディエンス(インテント・カテゴリ)

購買意向の強いオーディエンス(インテント・カテゴリ)

「購買意向の強いオーディエンス(インテント)」とは、ユーザーが現段階で積極的に購買意向を示しているトピックを指します。YouTube広告では、インテントとして以下の大カテゴリが用意されています。

【インテント(大カテゴリ)】

  • アパレル、アクセサリ
  • アート、工芸用品
  • イベントのチケット
  • ギフト、行事
  • コンピュータ、周辺機器
  • スポーツ、フィットネス
  • ソフトウェア
  • デートサービス
  • ビジネス サービス
  • ビジネス、産業向けの関連商品
  • メディア、エンターテイメント
  • 不動産
  • 季節的な買い物
  • 家庭、園芸
  • 家電
  • 就業状況
  • 幼児、子供向け製品
  • 教育
  • 旅行
  • 楽器、音楽の関連用品
  • 美容、パーソナルケア
  • 自動車、乗り物
  • 通信
  • 金融サービス
  • 食べ物

※実際には、上記よりさらに詳細な「小カテゴリ」が複数存在します。
(例:ビジネスサービス > 広告、マーケティングサービス > SEO、SEMサービス など)

ライフイベント

ライフイベント

ライフイベントはユーザーの人生の節目に焦点を当てた項目です。引っ越しや就職、結婚といったライフイベントに合わせた購入行動を取る見込み客に対して配信・除外設定が可能です。

【ライフイベント】

  • 大学卒
  • 新しいペット
  • 結婚
  • マイホームの購入
  • 引っ越し
  • 自宅のリフォーム
  • 転職
  • 起業
  • 定年退職

※実際には、上記よりさらに詳細な「小カテゴリ」が複数存在します。
(例:新しいペット > 最近猫を飼い始めた など)

活用例として、「マイホームの購入直後のユーザー」は大きな消費をしない可能性が高いため、高単価商品・サービスの広告展開においては配信対象から除外する、などの設定が可能です。

カスタムオーディエンス・セグメント

カスタムオーディエンス・セグメント

カスタムオーディエンス・セグメントでは、ユーザーの検索行動や閲覧ウェブサイト、使用アプリの情報に基づいてターゲティングを行えます。

これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー

打ち込んだキーワードに関連する興味・関心(もしくは購入意向)を持つユーザーに対して広告を配信します。

Google でこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー

指定したキーワード、もしくはそれと類似するキーワードをGoogleで検索したユーザーに対して広告を配信します。

特定の種類のウェブサイトを閲覧するユーザー

指定したウェブサイトやウェブページ(URL)、もしくはそれと類似するサイト・ページを閲覧するユーザーに対して広告を配信します。

特定の種類のアプリを使用するユーザー

指定したアプリ、もしくはそれと類似するアプリを使用するユーザーに対して広告を配信します。

このターゲティング手法により、非常に柔軟なターゲット設定が可能となります。例えば、看護師になりたいユーザーに対して広告を配信したい場合、「看護師の求人情報を求めるキーワードを叩くユーザー」と「看護師の求人サイトを閲覧するユーザー」を組み合わせて配信することで、的確にアプローチが可能です。

統合オーディエンス・セグメント

統合オーディエンス・セグメント

上記の興味・関心を組み合わせたり除外することで、より詳細なセグメントが作成できます。

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興味・関心ターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品が結婚相談所の場合を例に、興味・関心ターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『結婚相談所』の場合

例えば、結婚相談所のサービスをYouTube広告にて展開する場合。ターゲットは結婚意欲が高く、すでにマッチングアプリや婚活アプリなどのサービスを利用している顧客層が多いことが考えられます。一方、現在交際中であったり、既婚ユーザーは配信対象から除外したいため、下記のような組み合わせにて設定することが望ましいでしょう。

例:結婚相談所サービスを展開する場合のターゲット設定

・カスタムオーディエンス:
「結婚」関連の検索キーワードを叩く、もしくは「結婚」関連のウェブサイトを閲覧するユーザー

+(次にも当てはまる)

・インテント:デートサービス

ー(次を除外)

・ライフイベント:
「最近結婚した」「結婚予定」

・詳しいユーザー属性:
「交際中」「既婚」

ターゲティング手法7.プレースメント(配信面)

プレースメント(配信面)

ターゲティング手法1~6で紹介したターゲティング手法は、対象が「どんなユーザーか?」を指定するターゲティングでしたが、こちらで紹介するプレースメントは「どこに配信するか?」を指定するターゲティング手法になります。

プレースメントは広告の配信面を指定するターゲティングであり、主に次の2種に分かれます。

  • 手動プレースメント:特定のYouTube動画やYouTubeチャンネル、ウェブサイトに広告を配信
  • 自動プレースメント:指定したものと関連性の高い配信面をAIが自動でピックアップ

こちらで紹介するプレースメントターゲティングは、前者の手動プレースメントに該当します。(※一部例外あり)

プレースメント

YouTube内での広告配信のみを行う場合、以下のカテゴリにて配信面の指定が可能です。

【プレースメント(YouTube内での配信のみ)】

  • YouTube チャンネル:特定のYouTubeチャンネルのURLを指定
  • YouTube 動画:特定のYouTube動画のURLを指定
  • 動画ラインナップ:該当するものを選択(ポピュラー コンテンツ(全世界)・ Japan向けのコンテン(86個のジャンルから指定可能)・その他の国向けのコンテンツ)

配信先のネットワークに「ディスプレイ ネットワークの動画パートナー」を含めている場合は、以下のカテゴリも指定可能です。

【プレースメント(ディスプレイネットワークを含む)】

  • ウェブサイト:特定のウェブサイトURLを指定
  • アプリ:特定のアプリを指定
  • アプリのカテゴリ:該当するものを選択

18歳未満のターゲティングに最適な「プレースメント」ターゲティング

YouTube広告では年齢ターゲティングにて18歳未満のユーザーを選択することができず、18歳以上も多く含まれる年齢「不明」層を選択するほかアプローチ方法がありません。しかし、年齢ターゲティング以外にも、「プレースメント」にて18歳未満がよく閲覧しそうなYouTube動画やYouTubeチャンネルを指定することで、精度を高めて広告を配信することが可能です。

プレースメントターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品が若者向けファッションブランドの場合を例に、プレースメントターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『若者向けファッションブランド』の場合

とある若者向けファッションブランドでは、最近インフルエンサーの発信の影響もあり、女子高生から多くの支持を集めています。近々新作を展開するため、同ターゲットに対して引き続き認知を獲得していきたいと考えています。

そうした場合、視聴者層が若く女性に人気のYouTubeチャンネルなどをプレースメントとして指定することで、効率よくアプローチができるでしょう。例えば、以下のような組み合わせ配信が有効といえます。

  • 性別:女性
  • 年齢:不明
  • プレースメント:10代女子に人気のYouTubeチャンネル(特にファッション・美容系であれば親和性が高い)

ただし、プレースメントターゲティングでは配信面が大きく制限されるため、うまく予算消化されなかったり、フリークエンシーが増えすぎてしまう場合があります。そうした場合は、次項のトピックターゲティングの活用をオススメします。

ターゲティング手法8.トピック

トピック

トピックターゲティングは、広告を表示する配信面のカテゴリ(動画や記事のトピック)を選択し、該当するカテゴリに属するYouTubeチャンネルやYouTube動画、サイトに広告を配信するターゲティング手法です。

トピック詳細

具体的には、以下のようなトピックから選択できます。

【トピック(大カテゴリ)】

  • アート、エンターテインメント
  • インターネット、通信
  • オンライン コミュニティ
  • ゲーム
  • コンピュータ、電化製品
  • ショッピング
  • スポーツ
  • ニュース
  • ビジネス、産業
  • フード、ドリンク
  • ペット、動物
  • 不動産
  • 世界の国々
  • 人々、社会
  • 仕事、教育
  • 住居、庭
  • 健康
  • 旅行、交通
  • 書籍、文学
  • 法律、行政
  • 科学
  • 美容、フィットネス
  • 自動車
  • 資料
  • 趣味、レジャー
  • 金融

※実際には、上記よりさらに詳細な「小カテゴリ」が複数存在します。
(例:美容、フィットネス > フィットネス > ヨガ、ピラティス など)

「ターゲティング手法7.プレースメント」で紹介したプレースメントターゲティング(手動プレースメント)と異なり、トピックターゲティングでは配信したいYouTubeチャンネル・YouTube動画の大枠のトピックを指定します。

プレースメントターゲティングでは特定のYouTubeチャンネルや動画を指定するため、どうしてもインプレッションが制限されがちです。一方、トピックターゲティングでは大枠となるトピックを指定するため配信量を大幅に増やすことが可能です。プレースメントターゲティングで広告がうまく配信されない場合や、自社商品・サービスの潜在層にもアプローチしたい場合に活用すると良いでしょう。

トピックターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品がゴルフウェアの場合を例に、トピックターゲティングの活用事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『ゴルフウェア』の場合

ゴルフウェアを販売しており、ゴルフを趣味とするユーザーに対してYouTube広告にて認知を取りたい場合を考えます。ターゲットユーザーは趣味でゴルフを行うすべてのユーザーであるため、「興味・関心」のカスタムオーディエンスにて【ゴルフ場検索層】【ゴルフ上達関心層】といったセグメントを作成します。

ただし、広告は「ちょうどその事柄について考えていた」ときに表示することでもっとも配信効果が高まるため、追加で下記のようなトピックを設定します。

  • トピック > スポーツ > スポーツ指導、トレーニング
  • トピック > スポーツ > スポーツ用品 > ゴルフ用品
  • トピック > スポーツ > 個人競技 > ゴルフ
  • トピック > ショッピング > 服飾 > スポーツ衣料

ターゲティング手法9.キーワード

キーワード

キーワードターゲティングでは、指定したキーワードと関連性の高いYouTubeチャンネルやYouTube動画・サイトに広告を配信します。「自動プレースメント」に該当し、トピックターゲティングと基本的な考え方は同じですが、キーワードターゲティングではユーザーの最近の検索・閲覧履歴の情報にも基づいて配信が行われます。

「ユーザー」指定的な要素も加わるため、完全な「配信面のみのターゲティング」とは定義できません。その点を理解してターゲティング設定を行う必要があるでしょう。

キーワードターゲティングの効果的な活用事例

プロモーション対象商品がキャンプ用品の場合を例に、キーワードターゲティングの事例をご紹介します。

プロモーション対象商品が『キャンプ用品』の場合

キャンプ用品をECサイトにて販売しており、購買意欲の高い見込み客を中心に広く認知を獲得したい場合を考えます。キャンプ用品であれば、ターゲティング項目として興味・関心など多数用意されていますが、今回は「購入可能性の高いユーザー層」への配信に特に力を入れたいと考えています。

そうした場合は「現在関連するYouTube動画を視聴している」あるいは「関連するキーワードで検索している」、「関連するウェブサイトを閲覧している」ユーザーへとアプローチできるキーワードターゲティングを活用します。例えば、下記のような設定が考えられるでしょう。

【キーワードターゲティングで追加するキーワード】

  • キャンプ
  • ソロキャンプ
  • キャンプ用品
  • キャンプグッズ

セグメント別にABテストを実施して効果を検証しよう

セグメント別にABテストを実施して効果を検証しよう

ここまでご紹介してきたとおり、YouTubeのターゲティング手法は多岐に渡ります。類似するターゲティング手法も存在し、どのターゲティングを採用して配信するのが効果的か、いまいち分からないケースも多いでしょう。

実際、「このターゲティング手法がもっとも効果が高い」と一概に言うことはできず、ターゲティングのパフォーマンスは商品やサービス、ターゲット、動画の内容によっても異なります。そのため、異なるターゲティングを用いて動画セグメント分けし、ABテストを行うことを推奨します。

例えば、セグメントAではユーザー属性や興味・関心を組み合わせてターゲティングを行い、セグメントBではプレースメントやトピックによってターゲティングを行います。この2つの配信パフォーマンスを比べることで、どちらのターゲティングが自社の商品やサービスに適しているかを検証することができます。

注意点として、小規模な予算感でセグメントを分けすぎると、データが分散して有意な検証が行えなくなる場合があります。少なくとも、各セグメントで10万円程度の予算を見ておくことをオススメします。

まとめ

本記事では、YouTube広告で活用可能なターゲティング手法9種について、詳しくご紹介しました。

YouTube広告で最大のパフォーマンスを引き出すためには、活用するターゲティング手法をさまざまな側面から繰り返し検証することが重要です。ただし、今回ご紹介した全ての項目をきめ細かく検証していくには、専門的なスキルはもちろん、データ分析や設定調整に充てる時間も必要になります。

YouTube広告に精通した専門の広告会社はこうした人的・時間的リソースを提供してくれるため、YouTube広告を検討している方はまず相談してみると良いでしょう。
動画マーケでは、YouTube広告の運用実績が豊富な下記のYouTube広告専門の広告会社をおすすめしています。

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管野 優
BtoB、BtoC問わず幅広い領域で、動画を活用したマーケティングを支援。
SEOにも詳しく、動画フォーマットを基軸に、認知~獲得まで様々なKPIを指標としたプロモーションの提案・実行を担当。
動画メディアの中で最もシェアの広いYouTube広告をメインで担当するチームのマネージャーに。