映像制作のBGMを徹底解説|BGM選びで映像のクオリティは変わる!
動画制作

映像制作のBGMを徹底解説|BGM選びで映像のクオリティは変わる!

映像制作

動画サイトやSNSの広がりにより年々急増している映像コンテンツ。膨大な映像作品の中でより強いインパクトを与えるためには、映像のクオリティを高めることが非常に重要です。映像は視覚と聴覚で楽しむコンテンツであるため、映像の質はもちろん“音”も大きなポイントとなるのです。

本記事では映像制作にかかわる人なら知っておきたい、BGMのメリットおすすめサイトをご紹介します。映像制作でのBGMにおける注意点も解説していますので制作前には必ずチェックしてみてください。

映像制作におけるBGMの役割

映像制作におけるBGMの役割

映像にはBGMがついていることが多いですが、これらはなんとなく気分で流しているわけではありません。なぜ動画にBGMをつけるのか、ここではそのメリットをご紹介します。

映像制作=BGMは必須?

映像には必ずBGMがついているものと思われがちですが、実は必須というわけでありません。“あえてBGMをつけない”映像もあるため、映像企画が決まった段階でBGMが必要か判断しましょう。

【BGMを使用しない映像例】
・人の発言に集中してほしい映像
 例:セミナー映像、インタビュー映像

・音の出ない媒体で使用する映像
 例:WEBサイトのMV用、WEB広告バナー用

・音を消すことで印象付ける映像
 例:切る音を強調させる料理動画、職人感を強調するイメージ映像

BGMの役割とは?視覚との相乗効果

映像コンテンツでのBGMは、視覚情報との相乗効果で映像クオリティを高める役割があります。BGMがつけられていることで臨場感、インパクト、喜怒哀楽の表現などが増長され視聴者の感性を動かし映像の世界へ引きこむことが可能です。

BGMを使う5つのメリット

BGMを使うメリット

BGMには映像効果を高める多くのメリットがあります。積極的に活用することで、映像のクオリティを向上させることができます。

1.視聴者を飽きさせない

大きなメリットとして「視聴に集中してもらう」という効果があります。これはマスキング効果とも呼ばれ、動画にBGMを流すことで周囲の不要な雑音から映像へ意識を集中させることができます。

2.映像の雰囲気を作り出す

最適なBGMは映像の雰囲気を一層引き立てる効果が期待されます。ホラーシーンでは不気味なBGMを小さく流し、アクションシーンでは勢いのあるBGMを大きめに流すなど、その場の雰囲気に合ったBGMを使うことで「ハラハラ」「ドキドキ」といった雰囲気を意図的に作り出し映像にぐっと引き付けることができます。

3.視聴者の感情を動かす

BGMは映像との相乗効果によって視聴者の感情を刺激し、共感や感動を生み出すことができます。冒頭に落ち着いた部分を使用し、クライマックスにBGMの盛り上がりを持ってくるなどBGMで視聴者の心情を誘導することで、動画への共感をより高めます。

4.映像のテンポを調整する

BGMは、映像のテンポを調整するのにも効果的です。映像の編集やカットのリズムに合わせてBGMを選ぶことで、映像の流れをスムーズにし、視聴者の注意を引きつける効果があります。活気のある場面ではアップテンポの曲を使用し、緩やかなシーンでは穏やかなBGMを選ぶことで、映像のテンポと一体感を生み出すことができます。

5.映像の印象を残す

特定のBGMが映像と調和し、視聴者の記憶に刻まれることで、ブランドやメッセージの印象が深まります。映像の最後や重要なシーンには印象的なBGMを使用することで、視聴者に強烈な印象を与え、映像の長期的な記憶につながるでしょう。

映像コンテンツに合ったBGM選定

映像コンテンツに合ったBGM選定

ここでは、BGMの選び方についてご紹介します。

BGMを用意する方法

BGMの準備方法は主に以下の4つです。

  • 無料のBGMサイトを利用する
  • 有料のBGMサイトから購入する
  • オリジナルBGMを制作する
  • 既存のアーティスト楽曲を使用する

映像の目的や予算に合わせて選ぶとよいでしょう。サイトや楽曲によって使用条件やライセンスが異なるためしっかり確認し、適切なクレジットや使用許諾手続きを行うよう注意しましょう。

BGM選びのポイント

映像選びのポイントは2つあります。1つ目は「要件に合わせて選ぶこと」です。

映像を制作する場合、カテゴリ、ターゲット、流す場所などが事前に決まっていると思います。会社案内映像であればまじめな雰囲気のBGM、家族向け商品のPR映像であれば親しみのある温かいBGMというようにその映像にどんなBGMを合わせるとマッチするかが重要なポイントとなります。

素材サイトによってはカテゴリやシーン別に検索できる機能もあるため、積極的に活用しましょう。

BGM選びのポイント

2つ目は「他と被らず印象的なBGMを選ぶこと」です。CMに代表されるように、音楽と記憶は密接に結びついています。

無料サイトのBGMを使うと、ほかでも使用されている確率が高く記憶の定着効果が薄れてしまいます。オリジナル曲を制作するのがベストですが、費用的に難しい場合は裏ワザとして“有料素材サイトの新着順で探す”という方法もあるので是非お試しください。

BGM選びのタイムリミットは「編集段階まで」

BGMは制作フローのどのあたりで選ぶのがいいのか、具体的に決まっているわけではありません。シナリオや絵コンテが決まりだしてから探し始めることが多いですが、遅くとも編集開始時までには決定しておく必要があります。

映像初稿時に決め打ちで出されるのが不安な場合は、映像制作会社に事前に数曲ピックアップして提案してもらえるか確認しましょう。

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!
【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

BGM選びの注意点4つ

BGM選びの注意点

BGMは好きなものを選んで差し込むだけ、と思ったら大間違い!映像制作会社だけでなく、映像発注担当者にもしっかりチェックしてほしい4つの注意点をご紹介します。

1.「フリー」の意味に注意

映像制作会社に「BGMはフリーで!」と依頼したことはありませんか?BGMにおけるフリーは「使用料フリー(無料)」「著作権フリー」「商用利用フリー」など複数の意味があります。

どの意味でのフリーを希望しているか、明確に担当者に伝えることでトラブルを防ぐことができます。また、制作費用を抑えるために無料BGMを使いたい場合、実は有料だった、使いたいシーンでの使用を禁じられていた等のケースもありえますので詳細をしっかりチェックする必要があります。

「フリー」の意味に注意

フリー素材の著作権については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【保存版】動画制作におすすめのフリー素材サイト10選|使用の注意点もご紹介

2.動画尺に合わせて選ぶべし

BGMは動画の尺に合わせて選びましょう。動画が15秒なのか、3分なのか、動画内で何曲使用するかによって必要な尺が変わるため、絵コンテからおおよその尺を把握し絞り込む必要があります。

動画編集ソフトによっては短尺のBGMを尺に合わせ自動で調整する機能もありますので気に入ったBGMの尺が合わない場合はそういった機能を使ってみるとよいでしょう。

動画尺に合わせて選ぶべし

3.著作権に注意

動画にBGMを使用する際、最も注意しておきたいことが「著作権」です。BGMのような著作物には上映権や複製権など様々な権利が保証されており、侵害した場合には損害賠償や不当利得の返還などが請求される場合があります。

特にBGM素材サイトから使用する場合は、使用条件がサイトや曲ごとに異なりますので、利用規約や使用したいBGMの著作権事項をよく確認し、使用したいシーンでも問題ないか必ず確認しましょう。

著作権に注意

4.納品時サンプル差し替えを忘れない

素材サイトのBGMを使用して映像を制作する場合、映像が完成するまではサンプルBGMを使用することが一般的です。映像データ納品時には正規BGMへの差し替えを忘れないように注意しましょう。

サンプルBGMのまま広告等に使用した場合、著作権の侵害となり法的な問題や損害賠償請求のリスクを引き起こす可能性があります。映像制作会社は最終納品時に必ずダブルチェックを行い、発注担当者は納品された映像データにサンプルBGMが使われていないか全体確認を徹底することでトラブルを回避しましょう。

納品時サンプル差し替えを忘れない

おすすめのBGM素材サイト4選

ここでは、映像制作におけるおすすめBGM素材サイト4選をご紹介します。特長を比較し、制作したい映像や本数に最適なサイトを選びましょう。

PremiumBeat

PremiumBeatはshutterstockが提供しているロイヤリティフリーのBGMサイトです。プロのミュージシャンや作曲家によって制作されたクオリティの高さが強みで、幅広いジャンルやスタイルのBGMが充実しています。

検索機能やカテゴリ分けされたライブラリがあり、特定のムードやテーマに合わせたBGMを迅速に見つけることができます。

PremiumBeatのHPはこちら

Audiostock

Audiostockは日本語に対応しており、日本国内で人気のあるBGM素材サイトです。幅広いジャンルやテンポのBGMがあり、プロフェッショナルなクオリティの楽曲が70万点以上揃っています。

「音楽検索」という手持ちの音楽ファイルやYouTube のURLから「似た曲」を探せる機能が搭載されているため、使いたい曲のイメージが決まっている場合に便利です。

AudiostockのHPはこちら

Artlist

Artlistは豊富な楽曲ライブラリを持つBGM素材サイトです。エモーショナルなトラックやポップなメロディ、壮大なオーケストラの楽曲など、多様なスタイルやジャンルが揃っています。

比較的リーズナブルな価格設定で、サブスクリプション型のサービスを契約すれば1年間はライブラリにある音楽をダウンロード制限無しで利用できるため、年間で多数の映像を制作する場合におすすめです。

ArtlistのHPはこちら

Pond5

Pond5は世界中のクリエイターに支持されているロイヤリティフリーの作品を提供するストックサイトです。膨大な数の楽曲が揃っており、ジャンルやムード、長さなどのフィルタリングオプションを利用して簡単に探すことができます。

ストック素材を投稿するクリエイター側が自由に価格を設定するサービスのため、素材によっては低価格で購入することも可能です。

Pond5のHPはこちら

まとめ

本記事では、映像制作で知っておきたいBGMのメリットと注意点をご紹介しました。BGMは映像の単なる音として使用するのではなく、そのメリットと役割を理解して適切に選ぶことで映像全体のクオリティを格段に上げることができます。

映像制作の実績が多い制作会社であれば、動画のジャンルやコンセプト、重要な見せ所に合う最適なBGMを提案してくれるでしょう。
動画マーケでは最適なBGMを提案し、広告効果を格上げしてくれる下記の映像制作会社をおすすめしています。

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!
【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

映像制作のことならJPCへ 
映像×サウンドで広告効果を格上げ!

映像制作の見積り・相談はこちら
中島 英太
企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。