YouTube広告運用を代理店に外注するメリットとは?
YouTube広告は老若男女を問わず、幅広い層に訴求できる広告です。活用の幅が広い一方、動画クリエイティブの制作やターゲティング設計、配信設計など、プロの技術が求められる広告とも言えます。そのため、初めてYouTube広告を配信する際は、YouTube広告の運用を専門に行う広告代理店に依頼することが一般的です。
本記事では、YouTube広告の運用を代理店に委託するメリットについて解説します。YouTube広告の出稿を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
YouTube広告とは
最初に、YouTube広告の概要について紹介します。一般的なWeb広告(ディスプレイ広告やリスティング広告)との違いと合わせて、YouTube広告の特徴を知っておきましょう。
YouTubeに配信する動画広告
YouTube広告は、動画配信サービス『YouTube』に出稿する動画広告です。動画の視聴前・視聴中に配信できることから、ニーズが顕在化していない潜在顧客にもアプローチできるのが特徴です。
潜在層向けのYouTube広告・ディスプレイ広告と、顕在層向けのリスティング広告
YouTube広告やディスプレイ広告は、ニーズ潜在層に強いとされています。一方、リスティング広告(検索連動広告)は既に特定のワードを検索するまで至っている顕在層に強いのが特徴です。
若者のテレビ離れが進んでいると言われている一方、YouTubeの視聴時間は延びています。そのため、若い世代にプッシュ型で情報を届けたい時にもYouTubeは有効です。
また、YouTubeは若い世代だけでなく、40代以上の世代にも広く使われています。月間アクティブユーザー数(MAU)は7,000 万人で、年齢やジャンルを問わず訴求できる優れた広告プラットフォームです。
YouTube広告の6つのフォーマット
YouTube広告には、6種類のフォーマットがあります。それぞれの特徴は次の表の通りです。
フォーマット | 特徴 |
---|---|
スキップ可能なインストリーム広告 | スキップ可能なため視聴された回数分にのみ課金される |
スキップ不可のインストリーム広告 | 広告全てを視聴してもらえる |
インフィード動画広告 (TrueView ディスカバリー広告) | 関連動画や検索結果など、幅広い場所で訴求できる |
バンパー広告 | 短いメッセージで幅広い視聴者にリーチできる |
マストヘッド広告 | ホームフィード最上部に掲載されるため、短期間で大人数にリーチできる |
アウトストリーム広告 | モバイル専用広告 Google動画パートナーのサイト・アプリにのみ表示され、YouTubeでは表示されない |
YouTube広告というと、コンテンツを視聴する前に流れるスキップ可能な広告のイメージが強いかもしれません。しかし、実際は目的に合わせた適切な広告フォーマットを選び、それぞれのフォーマットに適合したクリエイティブを制作する必要があります。
YouTube広告の配信フォーマットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【必見】YouTube広告の配信メニュー(フォーマット)全種類を徹底解説
YouTube広告の運用代行を依頼するメリット
YouTube広告の運用を代理店に依頼するメリットとしては、次の6つが挙げられます。
- リソース不足をカバーできる
- 専門家の豊富な知識やノウハウ・分析力で成果に繋がりやすい
- 最新情報に基づいた運用・配信ができる
- 広告運用と合わせた効果の見込めるクリエイティブ制作が依頼できる
- 成果の分析・レポーティング・改善施策の提案がもらえる
- 他の広告媒体との組み合わせ配信も可能になる
これらのメリットに1つでも魅力を感じた場合は、広告代理店の利用を検討した方が良いでしょう。
リソース不足をカバーできる
社内のリソース不足をカバーできることは、YouTube広告運用を代理店に依頼する最大のメリットです。YouTube広告出稿はGoogle広告のプラットフォームから行うため、Google広告の操作について理解しておかなければなりません。さらに、広告効果を測定するためのコンバージョン設定を行うためには、計測タグの設置などWebサイトを操作する知識も必要です。
これらYouTube広告に関わる設定の全てを任せられるスタッフを雇用することは、簡単ではありません。しかし、YouTube動画広告専門の代理店に依頼すれば、設定を一任できます。
専門家の豊富な知識やノウハウ・分析力で成果に繋がりやすい
YouTube広告で成果を出すためには、配信後のチューニング作業が欠かせません。広告管理画面のデータを確認しながらPDCAを回すことになりますが、YouTube広告に不慣れな場合は指標を確認するだけで一苦労でしょう。
代理店に依頼した場合は、 専門家の豊富な知識やノウハウ・分析力でPDCAを回してくれます。そのため、自社で運用するよりも成果に繋がりやすいこともメリットです。
最新情報に基づいた運用・配信ができる
最新情報に基づいた運用・配信が期待できることも、YouTube広告運用を代理店に依頼するメリットです。YouTube広告をはじめとしたWeb広告は、セオリーが日進月歩で変化するため、常に最新情報を把握しておかなければなりません。
とはいえ、事業会社が本業とは別に、YouTube広告の最新情報も追い続けるのは難しいもの。YouTube広告運用が本業の代理店に依頼すれば、常に最新情報に基づいて運用してくれます。
広告運用と合わせた効果の見込めるクリエイティブ制作が依頼できる
YouTube広告を配信する場合は、動画クリエイティブを制作しなければなりません。しかし、動画制作スキルを持つスタッフの確保が難しい企業も多いのではないでしょうか。
YouTube広告運用を行っている代理店であれば、広告運用と合わせて効果の見込める動画クリエイティブ制作も依頼できます。
成果の分析・レポーティング・改善施策の提案がもらえる
YouTube広告配信後の成果の分析・レポーティング・改善施策の提案がもらえることも、代理店ならではのサービスです。YouTube広告は配信して終わりではなく、配信後の分析や改善案の実施が重要になるため、単価やターゲティング設定などを調整しなければなりません。
また、同じクリエイティブを流し続けると、同じ広告に触れすぎたユーザーが不快感を示すことがあります。そのため、1人のユーザーが特定の広告に触れる回数を制限する「フリークエンシーキャップ」を用いるなど、配信後の調整も欠かせません。
最適なフリークエンシー回数は3回?7回?
広告業界では、フリークエンシー(同一ユーザーに対して広告が表示された回数)3回で商品認知が高まり、フリークエンシー7回で商品購入意欲が高まると言われています。一方、やみくもにフリークエンシーを伸ばすと、ユーザーの不快感を高めてしまう場合も多いです。フリークエンシーの目標値も、広告代理店と相談すると良いでしょう。
YouTube広告は配信結果を基に改善していくことで、効果を最大化できます。
他の広告媒体との組み合わせ配信も可能になる
代理店に依頼すれば、YouTube広告以外の他の広告媒体との組み合わせ配信も可能です。YouTube広告であれば、同じくGoogleが提供するGoogle動画パートナーを利用して、Webサイトやモバイルアプリへの横展開も可能です。また、YouTube広告と並行して、Instagram広告やFacebook広告などのSNS広告への出稿も依頼できます。
様々な広告媒体を組み合わせてマルチチャネルな広告戦略が設計できることも、広告代理店ならではのメリットと言えるでしょう。
【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!
YouTube広告の運用代行を依頼するデメリット
YouTube広告の運用を代理店に依頼することには、多くのメリットがあります。しかし、次の3点がデメリットとなることも知っておきましょう。
- 運用代行手数料がかかる
- 社内で広告運用のノウハウを蓄積できない
- 自社のビジネスモデルを共有する手間がかかる
それぞれのデメリットの詳細は次の通りです。
運用代行手数料がかかる
代理店に運用を依頼する以上、運用代行手数料がかかります。一般的に、YouTube広告の運用代行手数料は広告実費の15%〜25%が相場です。広告実費が増えれば増えるほどコストも高くなるため、広告予算が少ない企業にとってはデメリットといえます。
ただし、はじめてYouTube広告に取り組むほとんどの企業にとっては、自社で広告運用担当者を新たに雇うより、代理店に依頼する方がコストが低くなりやすいため、気軽に始めることができるでしょう。
社内で広告運用のノウハウを蓄積できない
社内に広告運用のノウハウを蓄積できないことも、代理店に依頼するデメリットの一つです。
しかし、先に紹介した通り、YouTube広告のセオリーや技術は日々進歩しているため、事業会社がノウハウを社内に蓄積することは非常に難しいといえます。信頼できる代行会社に運用を一任した方が、効率的に運用できるでしょう。
自社のビジネスモデルを共有する手間がかかる
代理店に広告運用を依頼する場合、自社のビジネスモデルを共有しなければなりません。代理店側の経験値が低いと、ビジネスモデルの共有に手間がかかることになります。
広告戦略の解像度を高めるためにも、代理店とのコミュニケーションは密に取るようにしましょう。
代理店を選定する5つのポイント
ここまでご紹介したメリット・デメリットをふまえ、YouTube広告運用を依頼する代理店を選ぶ際は、次の5つのポイントを意識してみてください。
- YouTube広告運用の実績が豊富な代理店を選ぶ
- クリエイティブ制作も担ってくれる代理店を選ぶ
- 予算にマッチした代理店を選ぶ
- 広告運用状況を報告してくれる代理店を選ぶ
- 解約条件に納得できる会社を選ぶ
それぞれのポイントの詳細を解説します。
1.広告運用の実績が豊富な代理店を選ぶ
YouTube広告で成果を出すためには、実績が豊富な代理店を選ぶことが重要です。YouTube広告の代理店は多くありますが、実績が多ければ多いほど、それだけ信頼できる実力を有していると判断できます。
また、Google広告公式Partnerバッジのある代理店かどうかも判断のポイントに。
Google広告公式Partnerバッジとは?
Google広告の専門知識やスキルを証明できるバッジのこと。
Google広告公式Partnerバッジのある広告代理店は高いサポートスキルを備えていると考えられるため、より効果的な動画を作成・運用をしてもらえるでしょう。
広告代理店はメールやレジュメ、クライアント向けのプレゼン資料などにPartnerバッジを記載できるため、依頼予定の代理店がバッジを取得しているかを知りたい場合は、その企業が発行する資料を確認するようにしましょう。
2.クリエイティブ制作も担ってくれる代理店を選ぶ
クリエイティブ制作も担っている代理店を選ぶことも大切なポイントです。YouTube広告は動画クリエイティブのクオリティ次第で、広告成果が大きく左右されます。広告運用ができても、動画クリエイティブがいまいちでは意味がありません。また、動画制作ができても、マーケティングノウハウがなければ効果は出ないでしょう。
クリエイティブ制作から配信まで広告戦略を一貫するためにも、動画制作まで対応してくれる代理店に依頼することをオススメします。
3.予算にマッチした代理店を選ぶ
YouTube広告の運用費用は、先述した通り広告実費の15%〜25%が相場です。広告予算と運用費用がマッチする代理店を選びましょう。ただし、運用手数料が15%程度の代理店は、レポーティング業務に対応していない場合が多いです。また、運用手数料が25%以上になると、手数料の占める割合が多すぎるといえます。
広告代理店を選ぶ際は、月額広告運用費が広告実費の何%なのかや、以下の点が月額広告運用費に含まれているかどうかを確認することが重要です。
- ターゲティング設計
- 広告配信設計
- 選任アドバイザーの設置
- レポート提出
- 改善計画の説明
依頼前のシュミレーションに無料で対応している代理店であれば、安心して任せることができるでしょう。
4.広告運用状況を報告してくれる代理店を選ぶ
広告代理店を選ぶ際は、 広告運用状況を報告してくれる会社を選びましょう。ターゲティング設計や配信設計などは、報告を受けないとブラックボックスになってしまいます。広告代理店が適切に予算を使っているか、月に1回はチェックできる体制を作っておきましょう。
5.解約条件に納得できる会社を選ぶ
最後に、解約条件についても確認することをオススメします。YouTube広告の代理店の中には、半年から1年以上の長期契約を義務付けている会社も少なくありません。そのような代理店を選んでしまうと、結果が出ない場合にリカバリーできなくなってしまいます。
代理店を選ぶ際は、解約条件に納得できる会社を選びましょう。
まとめ
YouTube広告は幅広い層にアプローチできる広告ですが、動画クリエイティブと配信設定によって結果が大きく左右されます。
動画制作、配信設定ともに、慣れない方が行うには負担が大きい作業です。広告予算を効率的に使うためにも、双方に精通している代理店に依頼した方が良いでしょう。
動画マーケでは、動画制作やマーケティング戦略にも精通している、下記のYouTube広告の制作・運用の実績が豊富な代理店をおすすめしています。無料でシュミレーション依頼ができるため、まずはお気軽にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
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- 管野 優
- BtoB、BtoC問わず幅広い領域で、動画を活用したマーケティングを支援。
SEOにも詳しく、動画フォーマットを基軸に、認知~獲得まで様々なKPIを指標としたプロモーションの提案・実行を担当。
動画メディアの中で最もシェアの広いYouTube広告をメインで担当するチームのマネージャーに。
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