YouTubeショート広告とは?メリットや配信のコツ・注意点を徹底解説!
動画マーケティング

YouTubeショート広告とは?メリットや配信のコツ・注意点を徹底解説!

YouTube広告運用

「YouTubeショート」にも広告を出稿できることをご存知でしょうか。縦型ショート動画であるYouTubeショートはZ世代と呼ばれる10代前半~25歳前後の若者世代に受け入れられやすいため、Z世代の間で流行しているダンスなどを会社の重役が行うなど、職場の雰囲気をYouTubeショート動画広告でZ世代に向けてアピールしている企業もあります。

さらに、YouTubeショートはInstagramリールやTikTokと比べると、利用者層が幅広いのが特徴。そのため不動産会社が疑似内見の様子を広告として配信するなど、YouTubeショート動画・広告を積極的に活用することで、人材確保や集客につなげている企業も増えています。

本記事では、YouTubeショート広告の特徴配信メリット成果を出すためのコツ注意点について詳しく解説します。YouTubeショート広告の出稿を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

YouTubeショートとは?

YouTubeショートとは、60秒以内で縦型の動画がメインのYouTubeサービスです。

YouTubeショートとは

出典:ショート動画機能 – YouTube クリエイター

従来のYouTubeは、横画面表示が前提の、数分〜数時間の動画コンテンツがメインのプラットフォームでした。しかし、TikTokやInstagramリールなどのショートムービーサービスが人気を集めるにつれて、YouTubeもスマートフォンで手軽に作成・視聴できる動画配信サービスを提供する必要に迫られます。

このような背景から、2020年9月にインドで提供されたことを皮切りに、2021年には日本でもYouTubeショートのサービス提供が開始されました。

YouTubeショート広告の特徴・メリット

YouTubeショートで配信できる動画広告が「YouTubeショート広告」です。YouTubeショート広告の特徴・メリットとしては、次の2つが挙げられます。

  • より多くのユーザーにリーチしやすい
  • 幅広い年齢層に訴求できる

それぞれの詳細を解説します。

より多くのユーザーにリーチしやすい

YouTubeショートはタイムラインに動画が流れる形式のため、ユーザーにリーチしやすいことが特徴です。

通常のYouTubeではサムネイル一覧から見たい動画を選ぶことになるため、ユーザーは能動的にコンテンツを選んでいるといえるでしょう。

一方、YouTubeショートは「ショート」タブを開けば、すぐに動画コンテンツが再生されます。YouTubeショートは次々と動画が流れてくるため、ユーザーは受動的です。視聴体験が異なることから、これまでリーチできなかった層にもアプローチしやすいといえます。

幅広い年齢層に訴求できる

YouTubeショートは幅広い年齢層に訴求できることもメリットです。そもそもYouTubeショートを含む縦型ショート動画は、男性ユーザーは年齢層を問わず利用者が多く、女性ユーザーは若年層に人気の傾向にあります。

媒体別に見ると、TikTokは10代〜20代の若年層が多く、YouTubeショートとInstagramリールは幅広い年齢層に視聴されていることが特徴です。ただし、InstagramリールはInstagramのアプリ内でのみ閲覧できるのに対して、YouTubeショートはYouTubeアプリ以外にもWeb上やインターネットに接続できるスマートテレビでも閲覧できます

年代別や性別による視聴傾向や配信面を考慮すると、YouTubeショートが最も幅広い層に訴求できるショート動画媒体であるといえるでしょう。(男性の方が若干訴求しやすい傾向です)

YouTubeショート広告のコツ・受ける鉄板の型

YouTubeショート広告のコツ・受ける鉄板の型としては、次の3点を意識してみてください。

  • 最初の数秒が勝負
  • テロップは動画冒頭に入れる
  • 効果の出たクリエイティブを動画化する

それぞれの具体例は次のとおりです。

最初の数秒が勝負

最初の数秒が勝負

YouTubeショート広告は、クリエイティブの最初の数秒が勝負です。ショート動画を見ているユーザーは、最初の数秒で視聴をつづけるかスキップ(スワイプ)するか判断します。そのため、最初の数秒でユーザーを惹きつけることが重要です。

ユーザーに自分ごととして捉えてもらうために、ターゲット層を限定した問いかけを用意してもいいでしょう。具体例としては「○○にお困りのあなた」「○○にお住まいの方限定」などのキャッチコピーが挙げられます。

カクテルパーティ効果と広告

多くの情報の中から、自分に関係する情報のみを選択して注意を向ける認知機能を「カクテルパーティ効果」と呼びます。自分に関係のある情報は無意識にでも注意が向いてしまう、ともいえるでしょう。

「○○にお困りのあなた」「○○にお住いの方限定」などのキャッチコピーは、カクテルパーティ効果を広告に応用した事例です。

テロップは動画冒頭から入れる

広告クリエイティブには、動画冒頭からテロップを入れましょう。YouTubeショート動画は有音声の媒体ですが、確実に訴求内容を伝えるためにはテロップを付けておいた方が安心です。ユーザーの目に留まりやすいよう、テロップに動きを付けておいてもよいでしょう。

また、移動中や外出中など、YouTubeショートを音声オフで視聴しているユーザーがいることも想定されます。テロップを入れておけば音声が無くても訴求内容を伝えられるため、できれば動画クリエイティブ全編に渡って重要な内容にテロップを付けておいてください。

効果の出たクリエイティブを動画化する

効果の出たクリエイティブを動画化する

YouTubeショート広告のクリエイティブは、他媒体で効果の出たクリエイティブを動画化すると効果が出やすいです。

たとえば、成果の出た「ディスプレイ広告の静止画」や「通常のYouTube広告」を縦型動画に制作しなおして、YouTubeショート広告用に横展開してみてください。ユーザーに刺さるポイントを静止画広告から流用することで、効率的に訴求できます

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!
【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

YouTubeショート広告の注意点

YouTubeショート広告で成果を出すためには、次の3点には注意しましょう。

  • 広告色はなるべく排除する
  • 縦長のクリエイティブにする
  • 音声は必ずつける

それぞれの注意点の具体例を解説します。

広告色はなるべく排除する

YouTubeショート広告で成果を出すためには、広告色をなるべく排除することが望ましいです。YouTubeショート広告は次々と流れてくるコンテンツを楽しむ媒体ですから、広告色が強すぎるとユーザーから敬遠される傾向にあります。

最も重要な訴求内容は確実に伝えつつも、露骨な広告表現は避けましょう。

縦長のクリエイティブにする

縦長のクリエイティブにする

YouTubeショート広告用のクリエイティブは、縦長にします。具体的には、スマホ画面と同じ縦横比(アスペクト比 9:16)にしましょう。

スマホ画面いっぱいにクリエイティブを表示した方が、ユーザーの没入感を崩さず訴求できます。

音声は必ずつける

クリエイティブには音声を必ずつけてください。音声のないクリエイティブでも配信できますが、YouTubeショート広告は有音の媒体のため、音声があった方が自然です。

また、音声があれば、視覚以外に聴覚からも訴求できます。

動画広告と音声

「動画広告の音声はユーザーから嫌われる」という風潮もありますが、実際には「ユーザーに不快感を与える音声が嫌われる」という表現が正しいでしょう。

たとえば「大きすぎる音」「不適切な効果音」などは、ユーザビリティの観点から望ましくありません。一方、広告に適切な音声が付いていれば、ユーザーが広告内容を理解する手助けになります。

動画広告につける音声は、ユーザーの利便性を考えて設定しましょう。

YouTubeショートと特に相性の良いビジネスの業界・領域

YouTubeショートと特に相性の良いビジネスの業界・領域としては、次の2つが挙げられます。

  • 一般消費者向けビジネス(BtoC)
  • 定期購入を促すEC販売

それぞれの領域におけるYouTubeショートの活用例は次のとおりです。

一般消費者向けビジネス(BtoC)

一般消費者向けビジネス(BtoC)は、話題性が広がりやすいYouTubeショート広告と相性がよい領域です。YouTubeショートで話題になることで、飲食や店舗での集客・販売につなげられます。とくに動きを付けて訴求できる商材がある場合は、YouTubeショートを活用すると良いでしょう。

また、ショート動画でフリークエンシーを増やすことで、第一想起を獲得しやすいというメリットもあります。YouTubeショートでユーザーと繰り返し接点を持てば、ユーザーの選択肢に入りやすくなるでしょう。

定期購入を促すEC販売

定期購入を促すEC販売も、YouTubeショートと相性が良いといえます。健康食品やサプリメントなどのLTVが高くなりやすい商材では、興味をもってもらうきっかけ(初回購入のきっかけ)としてYouTubeショートを活用している事例が多いです。

簡単3ステップ!YouTubeショートでの広告の配信方法

最後に、YouTubeショートの配信方法を紹介します。なお、YouTubeショート広告の出稿方法は、通常のYouTube広告出稿と同じです。(YouTubeショートに限定して広告を出稿することはできません)

YouTube広告の出稿方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
YouTube広告を出稿しよう!広告の仕組みや特徴、始め方を詳しく解説

おおまかな配信方法は次のとおりです。YouTube広告の中から出稿するため、難しい手順はありません。

  1. YouTubeに動画をアップロード
  2. Google広告で動画キャンペーンを作成
  3. 作成した広告動画を入稿

それぞれの手順の詳細を解説します。

1.YouTubeに動画をアップロード

YouTubeに動画をアップロード

YouTubeショート広告用のクリエイティブを制作したら、YouTubeに動画をアップロードします。チャンネル内にある「作成」の「動画をアップロード」を選択し、動画を「公開」または「限定公開」に設定してください。(非公開だと広告出稿できません

2.Google広告で動画キャンペーン・広告グループを作成

Google広告で動画キャンペーン・広告グループを作成

つづいて、Google広告管理画面の「キャンペーン」で、新しいキャンペーンを作成します。広告出稿の目的を選べるため、見込み客の獲得や販売促進など任意の項目を選択してください。「キャンペーンタイプ」については「動画」を含むものを選びましょう。

キャンペーンの基本内容を設定したら、入札戦略・ターゲティング設定を行います。コンバージョンを重視するのか、クリック数を重視するのか、広告の方向性に合わせた入札戦略を選択してください。ターゲティングについては、ユーザーの「地域」「言語」などを選択できます。

広告グループでは、ユーザーの「興味関心」「性別や年齢」や、具体的な入札価格を決めます。入札価格はCPAを意識して決めると良いでしょう。

3.作成した広告動画を入稿

作成した広告動画を入稿

入稿したい動画のURLを入力すると、入稿できる動画が検索できます。最初に入稿した動画を選択したらプレビュー画面が表示されるので、フォーマットやリンク先URL、CTAなどを入力してください。

YouTubeショート広告は他媒体への横展開もオススメ

YouTubeショート広告は、幅広い層にアプローチできるショート動画媒体です。とはいえ、必ずしもYouTubeにこだわる必要はないため、同じフォーマットの媒体(Instagramリール、TikTokなど)で同時展開し、認知・ブランディング効果を高めてもいでしょう。

これらの媒体へ同時展開して成果をテストした後、費用対効果が最も高い媒体へ集中投資することもオススメです。

まとめ

YouTubeショートをはじめとするいずれのショート動画媒体に広告を出稿するにしても、広告戦略・動画クリエイティブの質が成果を左右します。やみくもに広告を出稿しても、インプレッション数ばかりが増え、クリック数やコンバージョン数が伸びないことも少なくありません。

初めてYouTubeショート広告を配信する場合は、効率的に成果を出すためにも、広告運用と動画制作の両方に精通している代理店を頼るといいでしょう。

動画マーケでは、目的に応じて効果的な動画クリエイティブを制作し、広告運用の実績が豊富な下記のYouTube広告専門の代理店を推奨しています。

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!
【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!

成果を最大限発揮する動画クリエイティブ×選任アドバイザーによる徹底サポート
YouTube広告ならAdMarketへ

今すぐ無料でシミュレーションを依頼
管野 優
BtoB、BtoC問わず幅広い領域で、動画を活用したマーケティングを支援。
SEOにも詳しく、動画フォーマットを基軸に、認知~獲得まで様々なKPIを指標としたプロモーションの提案・実行を担当。
動画メディアの中で最もシェアの広いYouTube広告をメインで担当するチームのマネージャーに。