映像制作の見積りを徹底解説:適正な価格で発注しよう!
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映像制作の見積りを徹底解説:適正な価格で発注しよう!

映像制作

映像は、企業が広告メッセージを効果的に伝えるために重要なツールです。しかし、映像制作を初めて依頼する際は、見積りの適正な価格が分からず、発注に迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。そこで本記事では、映像制作の見積もりを正確に理解し、適正な価格で発注するためのポイントを解説します。
適正な価格で発注して、あとから予定外の追加費用がかかったりしないように、事前の確認が大切です!

良い見積書と悪い見積書を比較しよう

良い見積書と悪い見積書を比較しよう

映像制作の見積書を確認したことがありますか?映像制作に関する費用は項目を細かく分けて検討することができます。まずは、見積例をご紹介しますので、良い見積書を見分けられるようになりましょう。

【悪い例】全体で200万円!などの大雑把な提示によるもの

悪い見積書の一例として、全体的な金額だけが提示される場合があります。
例えば、「映像制作の費用は200万円です」といった提示。このような見積では、具体的な項目や作業内容が不明瞭で、実際に制作会社がどのような内容やクオリティの動画を実現してくれるのか分かりません。また、この見積書だけでは他の制作会社と比較することも難しくなります。

項目とその詳細が全く不明の見積書
項目とその詳細が全く不明
大きな項目はあるが、詳細が全く不明な見積書
大きな項目はあるが、詳細が全く不明

【良い例】各項目がしっかり分かれており、内容の検討が可能なもの

良い見積書では、各項目が詳細に分かれており、見積もりの内容が明確に記載されています。それぞれの項目ごとに具体的な金額が示されており、依頼主がどの部分にどれくらいの予算を割り当てるかを検討することができます。また、見積書が詳細であれば他の会社と比較しやすく、適正な価格を把握することも可能です。

映像制作の見積もりを依頼する際には、良い見積書を作成してくれる信頼できる制作会社を選ぶことが大切です。見積もりの内容が明確で詳細なものであれば、依頼主と制作会社との間での円滑なコミュニケーションが可能となり、適正な価格で映像制作を発注することができます。

項目とその詳細内訳が記載されているため価格の根拠が明確に分かり、
比較検討がしやすい見積書
項目とその詳細内訳が記載されているため価格の根拠が明確に分かり、比較検討がしやすい



動画制作の見積の構成要素一覧

映像制作の見積りの項目は、主に下記のとおりです。   

  • 企画・シナリオ費:動画の構成を決める企画費用
  • 撮影費:映像のもととなる撮影関連費用
    *撮影費の中でもさらに以下に細別されます。
  • スタジオレンタル費
  • カメラマン費
  • 機材費
  • グラフィックパーツ
  • イラスト
  • CG制作費
    *グラフィックパーツとCG作成費の詳細は、別項目で記載されます。
  • 編集費:映像を繋ぎ合わせ演出効果を加え、映像を仕上げる費用
  • MA費:ナレーションやBGMなど音に関する費用

それぞれの項目のさらに細かい内容を次の章でご紹介します。

映像見積フォーマット参考例

ここで、映像に関する見積りの参考フォーマットをご紹介します。PDFでダウンロードできるようにしましたので、是非ご活用ください。
もらった見積とよく見比べて、相見積もりに活用するなど、項目を確認しながら、詳細を詰めて検討してくださいね。

映像見積りフォーマットをダウンロード

映像制作の適正価格と費用を下げるためのヒント

見積りに含まれる各項目について、詳細かつ確実な理解をもっておくことが、適正価格を判断するためには非常に重要です。以下では、各項目について詳しく解説します。

【企画・シナリオ費とは?】動画の構成、テロップやナレーション原稿制作など

【企画・シナリオ費とは?】動画の構成、テロップやナレーション原稿制作など

企画・シナリオ費は、映像の構成やストーリーボードの作成、テロップやナレーションの原稿制作など、映像制作の企画段階で行われる作業に対する費用です。映像のコンセプトやメッセージを明確にし、効果的な映像制作を実現するために重要な項目です。一般的な価格は、8~15万円程度かかるのではないでしょうか。
*社内で検討するために、より詳細な絵コンテ/ストーリーボードを希望される場合は、上記金額より上振れます。

適正な価格設定のためには、制作会社とのコミュニケーションを密にし、制作にかかる具体的な業務内容を明確に把握することが重要です。費用を抑えたい場合は、社内でできるだけ企画をつめることも検討してみましょう!5~8万円程度に費用を下げることも可能です。

【撮影費とは?】スタジオ代やスタッフ人件費、モデルやスタイリストなど

【撮影費とは?】スタジオ代やスタッフ人件費、モデルやスタイリストなど

撮影費は、実際の撮影に関わる費用で、より細かな項目から成り立っています。まず、スタジオで撮影する場合にはスタジオ代が、ロケで撮影する場合には、場所を手配するためのコーディネート費用やロケバスでの機材運搬費用がかかります。どちらの場合にも、撮影に使う機材のレンタル費もかかります。

また、カメラマンに加えて、アシスタント・照明・ヘアメイク・スタイリストなどスタッフの人件費、モデルやタレントを使用する場合には、その出演費用もかかります。長時間にわたる撮影の場合には、昼食の費用などもかかります。

通常のスタジオで6時間程度の1日で済む撮影であれば、スタジオ・カメラマン・機材レンタル込みのパック料金で30万円程度が相場です。モデルは、広告使用期間1年契約のフリーランスであれば8万円ほど、ヘアメイクは、難易度にもよりますが4~8万円ほど、スタイリストは準備する衣装の量にもよりますが、5~9万円ほどが相場になります。
*モデルは芸能事務所やモデル事務所所属のキャリアあるモデルになれば、なるほど高額になります。事務所を通すと、12万円~30万円程度のモデル費(年間契約含む)が一般的な価格となります。

適正な価格設定のためには、撮影の規模や必要な人員、機材の使用料などを考慮し、実際の作業時間や労力に見合った費用を計算する必要があります。また、予算を抑えるためには、必要なカットを見直して短時間の撮影で済ませるほか、ヘアメイクや小物にどこまでこだわる必要があるのか、スタッフの費用をできるだけ抑える工夫もしてみましょう。

【グラフィックパーツ・イラスト・CG制作費とは?】映像素材のデザイン制作関連

【グラフィックパーツ・イラスト・CG制作費とは?】映像素材のデザイン制作関連

グラフィックパーツ・イラスト・CG制作費は、映像素材のデザインや制作に関わる費用です。映像内で使うグラフィックやアニメーション、イラスト、CGの作成にかかる費用が含まれます。

CGの制作や凝ったデザインが必要な場合には、費用は多くかかりますし、シンプルなデザインで良い場合には、費用を抑えることもできるでしょう。また、カタログやWEBなどで使ったデザインのイメージを流用することができる場合には、世界観を統一することができるうえ、費用を抑えることができます

【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

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【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!

【編集費とは?】動画制作にかかわる重要な費用

【編集費とは?】動画制作にかかわる重要な費用

編集費は、撮影された映像素材を編集し、完成度の高い映像作品に仕上げるための費用です。編集作業には映像のカット編集や色調補正、効果音やBGMの編集などが含まれます。

動画の長さや演出のこだわりによって、費用が大きく変動します。作りたい動画イメージに合った編集をしてくれる制作会社に適切に発注したいですね。

【MA費とは?】BGMやナレーターの収録など音に関する費用

【MA費とは?】BGMやナレーターの収録など音に関する費用

MA費は、映像に関連する音の制作にかかる費用です。BGMや効果音の制作/手配に加えて、ナレーターの収録費用などが含まれます。BGMを手配する場合には、著作権フリーの既存素材で1万~15,000円程度が相場でしょう。音楽の使用範囲が広がる場合には、3万円程度必要となる場合もあります。

ナレーションを収録する場合には、ナレーターの出演料に加えて、スタジオ代やディレクター同席による確認などの費用が必要になります。最近では、在宅などで行うファストレコーディングの対応ができるナレーターも増えてきており、その場合には、スタジオ費用などを抑えることができます。

映像制作の発注コストについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
映像制作の発注コストの抑え方:予算内で発注コストを抑える

まとめ

適正価格を判断するためには、各項目についての理解を深めると共に、映像制作会社とのコミュニケーションを円滑にし、制作の具体的な要件や予算について明確に合意することが重要です。映像を制作するにあたって、大切にしたいことを考え、必要なところではしっかりと経費をかけながら、削れるところでは費用を抑える工夫をしてみましょう。

映像制作の発注は、以下の見積項目を一貫制作できる設備(人材・設備)を兼ね備えた映像制作会社で行うのがおすすめです。

  • 企画・絵コンテ
  • 撮影
  • グラフィック・CG
  • 編集
  • MA

これらを一貫して制作できる映像制作会社であれば、コスト・クオリティ・スピードというあらゆる面で納得のいく映像制作をすることができるでしょう。

動画マーケでは、企画から撮影、CGなどを駆使した映像制作までを一貫して行ってくれる、下記の映像制作会社をおすすめしています。

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中島 英太
企業の会社紹介動画や販売PR映像などの制作実績を持つ。
クライアントや監督・ディレクターとの密接なコミュニケーションを大切にし、ビジョンを正確に捉えることが可能。また、チームとの協力も得意とし、撮影現場での円滑な作業とプロフェッショナリズムを重視している。